①下準備をしていきます。
お住まいの床下と、基礎、基礎周りのお庭と、お風呂場にシロアリ対策用の防蟻剤を散布していきます。まずは床下に入るための養生をしていきます。お住まいが汚れてしまってはいけないのでシートで床を覆います。
②使用する薬剤です。
防蟻剤は2種類のものを使用いたしました。木材用と、全体に散布する用です。薬剤は原液のままでは濃度が濃すぎるので、水をまぜ、ポリバケツいっぱいになるまで薄めます。約40坪程のお住まいで、約60リットルの薬剤を使用します。(ただし少し多めには作っているそうです)たくさん撒けばいいというものでもなく、大量に撒いてしまうと床下に水たまりができてしまうので、適量が大切なのだそうです。
③養生をした床下点検口です。
この小さい入口から、職人さんが床に潜ります。四つん這いにならなければ作業ができませんので、かなりの重労働です。床下作業中の写真は残念ながらありませんが、職人さんは熱がこもりやすく身動きも取りづらい中で、防毒マスクを着け作業にあたってくださいました。
④玄関部分にも薬剤を注入します。
床下に散布している間に、玄関部分にも薬剤を注入します。壁の上から散布しても意味がないので、玄関壁や玄関ホール、玄関ポーチにドリルで小さな穴を開け、細長いアイスピック状の器具を使い薬剤を流し込んでいきます。注入を終えたら、開けた穴をきちんと埋めて玄関部分は終了です。玄関の他には、お風呂も散布する場所になります。シロアリは光や風が少なく、湿った場所を好みますのでお風呂場に発生する可能性が高いためです。
⑤基礎部分にも散布します。
最後に基礎部分全体に薬剤をかけていきます。これで約10年間は効果が持続します。余談になりますが、シロアリを黒アリが食べるそうです。一見逆のように思いますが、黒アリが捕食する側だということに驚きました。そのため、黒アリは大量発生等していない限りは殺さずに、共存した方が良いとの豆知識を教えていただきました。
⑥伐採した木の幹は要注意
シロアリが発生しやすい箇所として、伐採した木の根があるとリスクは高まります。こちらのお宅では、管理が難しくなった木を切り落としたそうですが、地中には根が張り巡っています。この根をシロアリがエサにします。森の中では、倒木を土に還すという重要な役目をもつシロアリですが、大切なお住まいを食べられてしまっては困りますので、対策をしておくに越したことはありません。
担当者コメント
LIXILリフォームショップアービック建設 添田
ご自宅のお庭をお手入れしたり害虫駆除を行い気を付けていても、周りの環境によって、完全に防虫することは難しくなります。一度防蟻処理を行なえば約10年間は効果が持続し、シロアリ被害のリスクを軽減することができますので、少しでも気になる方は一度ご相談ください。