こんにちは。
営業事業部の町です。
本日は階段手摺工事の紹介をさせていただきます。私の現場ではないですが武蔵野店の他スタッフが対応した現場になります。脚を怪我されてリハビリが終わり、通常の生活出来るようになるまでは手摺が必要となり、今回のご依頼になったそうです。
通常は外回りで納める事が多い階段手摺ですが、今回は降りる際をメインに利き手利用出来るようにしたいとの希望あったそうで内回りの階段手摺を施工させていただきました。担当したスタッフが内回りの施工慣れてなかった為、私の方でアドバイスさせていただきました。お施主様の使い勝手、建築的な納まりが良くなるように提案を考えさせていただきました。
【施工前】
3尺の踊り場に2段回りがある階段です。内回りは回り部分で高さを跳ね上げる必要あります。連続させようにも距離が短く、急角度なので無理が出ます。外回りは連続した手摺になりますが、内回りは真ん中で縁を切る内容で考える必要が出ます。縁を切るとは建築用語で、繋げないや連続させないという意味になります。
【施工中】
大工さんが施工しやすいように加工場を作ったようです。私ほどではないですがしっかりと経験は積んでいるスタッフなので、ここまで来ると安心してお任せ出来ます。
【完成(1階から登る時)】
回り部分をより使いやすいように真ん中の縦になる部分は気持ち上階側に寄せて手摺を付けさせていただきました。踊り場部分は角度緩やかだったので連続させ、2段回り部分は繋げるより縁を切った方が安全で使いやすいようにいいと考え、連続させませんでした。アドバイス通りにしっかりと施工出来たようです。
【完成(2階から降りる時)】
降りる時の方をより安心して使えるように利き手である右手側に手摺を設置しました。しっかりとした綺麗な施工ですね。
提案に沿い、その内容を具現化する大工さんや他職の施工は大切な技術です。私達の現況を確認し、お施主様と施工する人がその希望または近いモノを実現出来る提案を作る事もまた欠かせない技術です。今は業界全体としても、そのどちらの技術も後進に伝えられてないのが現実です。10年先のこの業界はどうなっているのか不安になります。手の届く範囲での対応にはなりますが私の培った技術や経験を若い世代に引き継ぐ事で私の所属する会社が、そして...この建築業界がよくなる礎となればと思い、日々頑張っています。
アドバイスした現場がうまく納まりお施主様に喜んでいただき、そしてその事を笑顔で担当が報告してくれた事は私の喜びにも繋がります。内回り手摺と違い、このようなよい縁は切らずに...この先の未来への架け橋となっていただきたいモノです。今夜の晩酌はとても美味しいお酒になる事でしょう。
営業事業部 町
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