こんにちは。
大久保です。
今回は特注ダストワゴンをご紹介させていただきます。間取り変更を含む改修を行ったお客様の家で一つだけ問題が・・・。通常だとキッチン収納を隣接させるので、収納の方にメーカーオプションでダストワゴンを設ける事が多いです。しかし、今回は4500x1800間口で横長で長大なキッチンが提案プランです。収納側にゴミ箱だと動線距離が長過ぎます(約5m移動)。それで今回はシンク脇をオープンタイプでプランし、ダストワゴンをそこに組み込みましょう!!で話をさせていただきました。しかし、メーカーオプションにはありません・・・。
『マジか!?』となりました。
伊達に長くこの業界にしがみついている訳ではありません。今まで培ってきた知識と引出を振り絞り対応をさせていただきました。はてさてどんな対応をしたのでしょうか。写真を交え、ご紹介させていただきます。
・オープンスペース
通常ここには引出とか収納の箱が入ります。しかし、それではゴミ箱の対応は中々出来ません。なのでまずは最低限の条件としてオープンBOXをキッチンのシンク脇に組み込みました。市販のペダル式のゴミ箱では奥行きは死んでしまいます。そして何より置くだけでゴミ箱丸出しの提案だとオシャレなキッチン空間が台無しになってしまいます。
・角部の補強
私の考えた案ではこの角部の傷む可能性を考慮する必要がありました。これはホームセンターで購入してきたアルミのアングルです。自分でカットして補強の加工を施しました。
・謎の箱
何かで埋まっています。何なのでしょう?隣のシンクの扉と同一デザインの何か?取手も同一っぽい何か?キルアさんの妹さんはナニカです。黒目が怖いナニカです。そのナニカではなく何かです。休載ばかりのあの漫画はいつ終わるのでしょうか?高校くらいから読んでいますが中々進みません。
・何かの正体
上部の扉っぽい何かが開いています。そして中には謎のアームが!?
アームには袋がかかります。そして手前以外に奥にも扉があります。
引っ張り出してみると・・・キャスター付きの何か・・・箱でした。ここまで来るともう皆さんおわかりでしょう。何かの正体は・・・。
『特注ダストワゴン!!』でした。
大体の日本の住設メーカーは造作用部材としてキッチンで使用している面材などの一部部材をカタログ掲載しています。デザイン的にも綺麗に納めたいとなった時に活躍する部材です。現場にちょこちょこ顔を出し、職人さんとよいコミュニケーション取れるようになれば色々教えてもらえ、引出しが増えていきます。知識と経験のよい融合ですね( ̄ー ̄)
・設計資料
キッチンメーカーでの確認時に私の方で最低限取寄せをお願いしたい部材として、①面材(扉及び内部)、②取手を依頼しておきました。その材料と詳細な設置品の寸法と仕上り条件を整え・・・ても、まだ足りません。あとは正確な加工精度を持つ職人さんが欠かせません。大工さん付き合いある腕のよい家具職人さんを紹介いただき...完成にこじつける事が出来ました!!
今回の紹介はこのゴミ箱の一部分だけです。いずれこの全容をご紹介出来ればと思っています。
ではまた。
大久保
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