ハウセット 木造耐震担当の早川です。
今日は今施工中の現場から、縁の下の小さな力持ちを紹介します。
こちらの写真のL型の金物は、主に柱が土台や梁から抜けないよう
がっちりと結びつけるものです。
1995年の阪神淡路大震災の際、倒壊してしまった家の原因の7割は
柱が土台や梁から抜けてしまったことでした。
従来から耐震補強は筋交いという斜めの材料を
入れればいいと知られていましたが
そもそも柱が抜けてしまったら
せっかくの筋交いも効力ゼロです。
そこで2000年に耐震に関する法律が改正され、
それぞれの柱の根本と頭にかかる力を計算して
適切な金物を取り付けることが義務付けられました。
耐震補強リフォームではこの金物を適切な場所に設置するだけで
建物の耐震性を向上することができます。
この5cmほどの小さな金物とそれを取り付けているビスだけで
柱にかかる何トンもの力を負担してくれるのです。
しかも1個100円~数百円程度!
場所によって通常のL型が取り付けられない場合は
幅が狭くてスリムな形状のものや
側面から貼り付けられる薄くて平べったいものもあります。
強度もさまざまなものがあるので、
きちんと計算した上でどの金物がいいかを選定する必要があります。
私も計算を行っていますが、耐震補強で金物を取り付ける際には
必ず資格のある方に計算をしてもらい、適切かどうかを見てもらいましょう!
以上、現場から木造耐震担当 早川がお伝えしました。
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