ハウセット 木造耐震担当の早川です。
少し前のお話になりますが、今年6月18日22時22分
最大震度6強の新潟・山形地震が発生しました。
こちらの地震は震源も浅く、地震の揺れも小刻みに揺れる地震であったので
住宅の倒壊等はほとんど見られなかったようです。
(参考:京都大学防災研究所 https://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/news/12572/)
不幸中の幸いですね!
この時に多かった被害は瓦屋根のずれや落下でした。
(引用:河北新報 ONLINE NEWS
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201906/20190620_73020.html)
古くからある瓦屋根は瓦の固定が不十分であったり、
固定している土や漆喰が劣化してくっついていなかったり
ということが主な原因でしょうか。
しかしこの瓦屋根の家がもし
木造住宅の弱点となる揺れ幅が大きい地震が来たらどうなると思いますか?
たとえば、みなさんの頭に辞書を載せて、右に左に動いたら・・・
大道芸人の方以外は体がフラフラして辞書が落ちてしまいますよね?
瓦屋根はスレート屋根や金属の屋根と比べて耐久性は高いですが
重さが重いので、耐震性の不足している古い家からしたら
弱点となってしまいます。
そこで!
1981年以前の旧耐震や、2003年以前の新耐震の木造住宅にお住まいの方。
瓦屋根を軽い屋根にすることで、耐震性を上げることができます!
たとえばスレート屋根であれば、瓦屋根の重さのおよそ1/3程度
金属屋根であればその1/10程度なので
頭を軽くすることで頭の揺れ幅を抑えることができて
建物を支える柱や梁、耐力壁への負担を減らすことができます。
特に旧耐震の木造住宅の場合は、下地や雨漏れ対策もしっかりしてあげてから
屋根の葺き替えをすることをおすすめします!
また、中には
「瓦屋根の見た目がどうしてもいい!」
「スレート屋根や金属の屋根はペラペラでかっこ悪い!」
という方もいらっしゃいます。
そのような方々は是非
それを支える構造をしっかりとしたものにしていただくか
軽量の瓦というものもありますので
ご検討ください。
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