朝から雨が降りそぼる中、リフォームを終えた施主様のところへ取材へ行ってきました。
現場に出ることのない根本にとっては、お客様と直接触れ合える貴重な機会。
せっかくなので、同行させていただきました。
お客様を取材させて頂いた内容は、後日ライターさんが素晴らしくまとめて下さる予定ですので
本日は今日の取材で感じたことなどお伝えしたいと思います。
まずは1軒目。
4月13日、14日で完成見学会をさせていただいた万町の見世蔵リノベーション。
以前、施工事例でもご紹介させていただいた、大通りの蔵造りのお宅です。
4代続いた老舗人形店。この立派な見世蔵を、住みやすくリノベーションしました。
一度お邪魔したことはあるものの、実際施主様とお会いするのは今回が初めてです。
とても上品でおしゃれなご夫婦の話題は素晴らしく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
4代100年以上続くおうちですので、物だけではないたくさんの「お宝」がありました。
「時代」「伝統」といった、とても大切なものに触れた時間でした。
2軒目は、6月8日に見学会をさせていただいたばかりのお宅です。
こちらは写真でしか見たことのなかった現場。
お邪魔させていただいて感じたのが「広い!」「明るい!」ということ。
完成後の写真があまりなく、施工前の写真のイメージでいたため、とにかく広くて明るい!と感じました。
生活をしながらのリノベーションだったため、工事中は不便を感じることも多かったと思います。
工事期間中、工事個所の荷物を移動し、終了後また戻し、同時に普段の生活も進めていく。
「いま、せっせと荷物を動かしてるところよ」と嬉しそうにお話ししてくださいました。
2軒の取材に同行して、どちらも共通しているのが「人が集まる場所になった」ということ。
1軒目では「お友達が100人くらい見に来てくれたの」2軒目では「孫たちが集まるようになった」と。
不便・不満があり、リフォームやリノベーションをする方がほとんどです。
不便や不満を解消するからこそ、施主様は皆様笑顔になり、私たちはその笑顔に癒され、日々の糧になるわけですが
今回お話しを聞いていて、不便不満を解消したから幸せなわけではないんだと感じました。
不便不満を解消するだけなら、建て替えてもいいんです。
なのに、なぜリノベーションなのか。
「そこに家族の歴史・想い出」が詰まっているからです。
家族をずっと見守り続けてきた、天井。
こういったものに、家族の歴史や思い出がたくさん詰まっているのです。
そんな家族の思いを残しながら、新しいものと融合させていく。
作り変えるのは、じつはそんなに難しいことではありません。
「受け継ぐ」ということの方が、実はとっても難しいのでは。そして、尊いのでは。
そんなことを今日、感じました。
「受け継ぐ」「そして次の世代へと繋いでいく」
そんな素晴らしいことのお役に少しでも立てたとしたら、こんな嬉しいことはありません。
今日は2組の施主さまと直接お話しさせていただいて、本当によかったと思います。
ありがとうございました。
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