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住宅省エネ2024キャンペーンとは

 

 

住宅省エネ2024キャンペーンとは

政府はこれまでも環境問題の取り組みの一環として、二酸化炭素排出量を削減できる省エネ住宅へのリフォームや、省エネ設備の導入を推進してきました。2023年には『住宅省エネキャンペーン』として、省エネ設備への補助金を支給しています。

今回紹介するのはこの後継である『住宅省エネ2024キャンペーン』です。窓の断熱性を高めるリフォームの工事費用を支援する「先進的窓リノベ事業」と、高効率給湯器の設置を支援する「給湯省エネ事業」はおおむね前年度の内容を引き継いでいます。

高い省エネ性能を満たす新築住宅の購入に補助金が支給される「こどもエコすまい支援事業」は、2024年は「子育てエコホーム支援事業」として内容を継承しています。また、2024年より新たに、賃貸集合住宅に小型省エネ給湯器の導入を支援する「賃貸集合給湯省エネ2024事業」が加えられました。2024年キャンペーンは前年度と比べ変更点もいくつかあるため、後述で詳しく説明します。

 

なぜ今省エネ住宅が必要なのか

地球温暖化など、世界の気候変動の原因として二酸化炭素排出量の増加が問題視されています。その増加の大きな要因は、石油や石炭といった化石燃料の使用にあると言われています。

化石燃料は燃焼によりエネルギーが得られますが、その過程で炭素(カーボン)が大気中の酸素と結合し、二酸化炭素となるのです。二酸化炭素は主要な温室効果ガスであることから、カーボンニュートラル(脱炭素)社会を目指す取り組みが推奨されるようになりました。

住宅も課題の1つに挙げられ、低炭素化や再生可能エネルギーを導入するリフォームなどに補助金が普及される制度が充実しています。省エネ住宅にすることで、快適な室内環境や光熱費の節約にもつながるため、家主にとっても省エネ住宅リフォームは大きなメリットと言えるでしょう。

 

補助対象の事業

ここからは、住宅省エネ2024キャンペーンの各事業内容や補助対象などについて詳しく見ていきます。

 

子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業は2023年の「こどもエコすまい支援事業」を引き継いだもので、省エネ新築住宅の購入に最大100万円が国から支援される制度です。リフォームの場合は、工事の内容や世帯ごとに補助金の上限が異なります。

子育て世帯(2005年4月2日以降に生まれた子どもを育てている世帯)と若者夫婦世帯(夫婦のどちらかが1983年4月2日以降に生まれている世帯)の場合、省エネ改修リフォームを行う場合は60万円、長期優良住宅の認定を受ける場合は45万円、それ以外のリフォームの場合は30万円が補助金として支給されます。

上記に該当しない一般世帯は、長期優良住宅の認定を受ける場合30万円、それ以外のリフォームを行う場合20万円が補助金の上限額です。なお、省エネ改修リフォームは開口部や外壁、屋根、天井、床の断熱改修と、エコ住宅設備の設置が対象となります。任意で上記工事と同時に行うと補助対象になる「子育て対応改修」や「防災性向上改修」などもあるので、チェックしておきましょう。またこれらのリフォームは、1回につき5万円以上から補助対象となる点にも注意が必要です。

 

先進的窓リノベ2024事業

2023年に引き続き行われる、窓の断熱性能を高めるリフォームに対して補助金が支払われる制度です。ガラス交換や内窓設置などが対象工事となり、1戸あたり最大200万円が補助上限となります。

 

給湯省エネ2024事業

省エネ性能の高い高効率給湯器の設置を国が支援する制度です。対象となる給湯器と補助上限は、ヒートポンプ(電気で空気を圧縮して発生した熱でお湯を沸かす)が8万円、ハイブリッド給湯機(ガスとヒートポンプを併用する)が10万円、エネファーム(都市ガスなどから取り出した水素で電気をつくり、排熱で給湯)が18万円となっています。

また、性能要件を満たす場合は、性能に応じてプラス2~4万円の追加補助も行っています。


 

申請期限と方法

申請期限は2024年3月中下旬から始まり、それぞれの予算上限に達したら終了となります(遅くとも2024年12月31日まで)。申請は家主ではなく、工事施工者などが書類を取りまとめて行います。まずはキャンペーンサイトなどから住宅省エネ2024の支援事業者を探しましょう。

要件やリフォーム内容、補助金額を確認し、工事施工者と契約を結びます。以降の申請はすべて工事施工者等が行うので、特に何もする必要はありません。ただし、補助金対象となるのは2023年11月2日以降に着手したものとなるため、すでに着工しているものの場合は日付をよく確認しておきましょう。

 

まとめ

省エネ住宅へのリフォームは、環境問題に配慮し、光熱費を抑えた快適な室内空間が手に入るおすすめのリフォームです。本キャンペーンを活用すれば、補助金によりお得にリフォームを行えるので検討してみましょう。

対象事業のうち、「窓」リフォームに関する補助金は昨年もすぐに枠が埋まってしまいました。「先進的窓リノベ2024事業」を利用しようと考えている方は早めに申請することをおすすめします。

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