インテリアイメージを決めるポイント
部屋づくりを思い立ったら、まずはコーディネートの基準となるスタイルを見つけることから始めましょう。
次の4つの要素から分解してみると、目指すスタイルがイメージしやすくなります。
色
色は赤や青といった色味だけでなく、明るさや鮮やかさも色の個性やイメージを決めるポイントです。自然な色、人工的な色、くすんだ色など、組み合わせ方や使う色の配分によってインテリアの雰囲気が変わります。
形
家具や照明などはフォルムやラインの特徴をよく分析しましょう。面か線か、直線か曲線かなど、スタイルに合ったフォルムを選ぶことが大切です。
質感
例え同じ素材だとしても、質感によってインテリアの印象は大きく変わります。見た目に囚われて見逃しがちですが、イメージを左右する重要な要素です。
素材
自然素材か人工素材か、また素材が硬いか柔らかいかもスタイルのイメージを左右します。木や布、石、鉄、ステンレスなど、インテリアに合う好みの素材を選びましょう。
オススメのインテリアテイスト7選
- ナチュラル
ナチュラルスタイルは、木や麻などの自然素材を多用することがポイントです。色味よりも自然な質感を大切にし、リラックスできるデザインは年代を問わず人気を集めています。
自然素材の風合いは残しつつ、デザインは直線的で装飾の少ない家具を使ってスタイリッシュにまとめるのがコツです。
- モダン
直線的なデザインがクールなモダンスタイルは、硬質で光沢のあるスチールなどの素材や、ガラスなどの無彩色でまとめるとオシャレにきまります。モダンと言っても種類は多くありますが、有名建築家が手がけた家具の多いイタリアンモダンが代表的です。
脚は細く重心は高い緊張感のあるフォルムを取り入れると、洗練された印象になります。
- 北欧
シンプルかつ機能的で、森や湖などの自然を感じさせるのが北欧スタイルの醍醐味です。温かみがありながらも上質なデザインは、都会的でシンプルな内装にもよく合います。
特徴的なデザインの家具や小物も多いので、まずはワンポイント取り入れてみましょう。
- アジアン
リゾートを思わせるアジアンスタイルは、自然素材を多く採用した癒しの空間と高級感が特徴です。家具の背は基本低くし、抜け感のあるインテリアを目指しましょう。
異国情緒がありながらも、竹など和を感じさせる素材が多いため、日本の住宅と相性ピッタリです。
- インダストリアル
無機質な倉庫や工場を彷彿させる辛口スタイルが、インダストリアルの魅力です。色はスチールやコンクリートなどの素材そのままの色、家具は仕上げをしていない荒削りな質感がよくマッチします。
敢えてリベットやビスどめをそのまま見せるのも、無骨さを演出するテクニックです。
- クラシカル
クラシカルスタイルは、ヨーロッパの伝統的な建築様式や装飾を取り入れたインテリアです。英国式が特に人気で、マホガニー材の家具が多いジョージアンスタイルや、これまでの様式をまとめたヴィクトリアンスタイルなどがあります。
アンティーク家具をプラスし、シンメトリーを意識してコーディネートするのがポイントです。
- カントリー
素朴で田舎の家のような安心感があるのが、カントリースタイルの特徴です。日本で言う古民家のイメージで、手作り感のあるものや無垢材などの自然素材とよく調和します。
何十年もそこにあるような風合いを目指して、温もりのあるスローライフを意識しましょう。
お部屋を簡単にイメチェン!ワンポイントアドバイス
お部屋のインテリアをまるまる変えるのは、費用や手間がかかって難しいものです。
そこでポイントだけ取り入れて、簡単に好みのスタイルにイメチェンできるオススメの小物やテクニックをご紹介します。
ナチュラルスタイル
華奢なラインをプラスしてメリハリつける
自然素材を取り入れると、どうしても太くどっしりした印象になって野暮ったくなりがちです。
要所に脚の細い椅子や小さな電球だけの照明など、線の細いアイテムをプラスするとやさしい表情になります。
モダンスタイル
有名デザイナーの家具を取り入れる
モダンデザインを代表する建築家の家具をプラスするだけで、お部屋の雰囲気がワンランクアップします。
アルネ・ヤコブセンやアイリーン・グレイの時計や椅子など、小さなアイテムから取り入れてみましょう。
北欧スタイル
北欧雑貨でアクセント
クッションカバーや置物など、北欧デザインの雑貨に変えるだけでも北欧感はアップします。
IKEA家具やリサラーソン、マリメッコなど、お手頃価格で取り入れられる雑貨を探してみましょう。
アジアンスタイル
ブラウンカラーをベースにまとめる
ソファにインド製の布をかける、幾何学模様のラグを敷くなど、ブラウンを基調としたコーディネートをしてみましょう。
間接照明などをプラスすると、リゾート感もアップします。
インダストリアルスタイル
壁紙一面だけ変更してアクセントに
無機質な壁の一面だけ異なる質感にすると、一気にテイストが完成されます。
レンガやコンクリート壁など、貼って剥がせるタイプの壁紙を使ってDIYしてみましょう。
クラシカルスタイル
光沢のあるファブリックでゴージャス感を
ドレープやスクロール、カーテンにタッセルなど、淡い色でまとめて貴婦人のような華やかさを出すのがポイントです。
彫刻や象嵌細工のある家具や雑貨をプラスしても、雰囲気が出ます。
カントリースタイル
手作り感で田舎っぽさを演出
カーテンを自作する、壁にキルトを飾るなど、少し野暮ったいくらいがマッチします。
カーテンレールやドアノブなどの貴金属も、アンティークのものに付け替えるのも簡単にできる小ワザです。
まとめ
お部屋のスタイルは色や質感、形、素材によって種類はさまざまです。好みのインテリアや雰囲気に合わせて、お気に入りのスタイルを見つけてみましょう。
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