こんにちは
「健康と幸せを運ぶ工務店」の社長工藤です。
今日も元気にやってますか?
1月22日(土)に日向灘を震源とするマグニチュード6.4の地震があり、佐伯市でも震度5強を観測し、かなり多くの被害がありました。
弊社にも、屋根瓦の損傷、外壁や内壁のひび割れ、地盤沈下など多くのご相談、見積依頼、修理依頼などいただきました。
地震被害の後に付け込む業者もいますのでご注意ください。
さて、今日は基礎のひび割れの補修についてお話します。
基礎のひび割れ(クラックと言います)が起きた場合、それを放っておいてよいのか補修した方が良いのか、耐震的に大丈夫なのか気になりますよね。
実は、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に基づく国土交通省告示1653号でクラックの幅と構造上の瑕疵の可能性を定めています。
それによると、基礎の幅が0.5mm以上または錆汁を伴うクラックの場合は瑕疵の可能性が高いとされています。
また、0.3mm以上の場合は瑕疵の可能性があるとされているので、0.3mm以上のクラックは注意が必要です。
0.3mm未満で錆汁などがない場合にはヘアクラックと言って、構造的に問題はないと思ってよいでしょう。
では、構造的に問題のあるクラックの補修についてですが、その程度により、いくつかの方法がります。
1.Uカットシール工法(Vカットシール工法)
コンクリートのひび割れ部分を専用工具でU型(またはV型)にカットし、その部分にシーリング材やエポキシ樹脂を充填する工法です。シーリング材だけの場合、構造補強ではなく、雨水などがコンクリート内に侵入しないために施すものです。
2.ビックス工法
ひび割れ部分に注射器のような注入器を取付け、ゴムの圧力で時間をかけエポキシ樹脂を注入する工法です。エポキシ樹脂によりコンクリートに近い強度を出すことができます。
3.アラミド繊維シート貼付け
アラミド繊維は、鉄筋よりも引っ張りに強いとされる繊維でそのシートを基礎に専用の接着剤で張り付けることにより強度を増す工法です。費用は掛かりますが、耐震性向上を目的なら効果的と言えます。
今回比較的安価で強度も出るビックス工法を行いましたので、ご紹介します。
まず、基礎のクラックの幅をクラックスケールという専用の定規で計測します。
0.3mm以上の場合、危険性があるので補修の対象になります。
クラックの部分をワイヤブラシ等で汚れや付着物を落とします。
場合によっては、サンダーなどで削る場合もあります。
次に、クラックに注入器の土台を取り付けます。
そしてそのほかの部分からエポキシ樹脂が流れ出ないように専用の接着剤でクラック部分をシールします。
そして、土台にエポキシ樹脂注入器を装着して、ゴムの力でゆっくりと樹脂を注入していきます。
エポキシ樹脂が入り、完全に固まってから注入器を取外し、シール材を剥がします。
なかなか完全にきれいにというわけにはいかないのですが、これでクラック内にエポキシ樹脂が充填され、コンクリートと同等の強度が出て補修完了です。
硬化までの時間がありますので、冬は1日では無理で2〜3日かかります。
基礎のひび割れ(クラック)が心配という方は、どうぞご相談ください。
では、今日もよい一日を!!
佐伯とともに56年「健康と幸せを運ぶ工務店」
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