<お神楽>・・おかぐら
増築構法の一つ。代表的なのは平屋木造住宅に管柱を用いて2階部分を増築する構法です。通し柱がなく耐荷重の問題がるため建築基準法でも定めがあり、最近は2世帯住宅へのリフォームや、中古住宅購入後のリノべーションに用いられます。戦後間もない日本木造建築では、大地震には耐えがたく "家相からみてもよくない" という説もありましが、今では建築基準法で安全性を確保しています。
実は、この戦後間もない日本事情とよく似た住宅づくりが、ヨーロッパでも多く行われていました。
石建物の多いヨーロッパでは、石造りの1階部分の上に複層階の建て増しを行いました。日本と比べて材質"石"であるため、耐荷重から倒壊の危険はすぐにはやってきません。中世ヨーロッパというと「ロマネスク様式」「ロココ様式」などルネッサンスを代表する栄華がまず浮かびます。が、実際に"暗黒時代"に入ると外観の美麗は気にせず実生活が優先になりました。上記の写真をよく見ると、外壁の色目は同じですが、ある階を境に上部分を建て増しているのが "窓の違い" からもよく分かります。すでにイタリアなどは石の劣化による破損、部分崩落が激しい建物も目立ち、遠い将来?の建物の安全性が問われています。
・・・関係ないおまけの話・・・
旅行社の統計によると、アフターコロナで訪れたいところ・ベスト1は"ハワイ"だそう。現在、ダイヤモンドヘッドは予約制で人数制限しています。ニュースで聞きました。
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