<折上格天井>・・おりあげごうてんじょう
天井構法の一つ。格縁を縦横に組んで区画模様を構成します。書院建築の大広間などに用いる格式高い日本の伝統工法です。特に有名なのが「大政奉還」(1867)の舞台となった京都「二条城」。 徳川 慶喜の "万感の思い" を現代に伝えるには充分すぎます。
今では、その構法が「梁」(ハリ・・屋根、天井など建物の上から荷重を支える部材)を見せるリビング・天井に用いられるようになりました。
あえて梁を見せることにより開放感が生まれ、トップライトやシーリングファンを取り入れオシャレ感も演出できます。戦後、日本の木造建築では天井を造るのが一般的でした。最近は個人のお住まいだけでなくカフェでも見られます。
天井が広さを演出。シーリングファンで冷暖房の空調機能を助けます。
勾配天井からシャンデリアを釣るし大正ロマン?風も素敵ですね。
(前述のとおり、天井造作せずトップライトを設置。あかり取りにも最適です)
・・・おまけの話・・・
学生時代、大政奉還の年号"1867年"を覚えるのに「いやだろうな慶喜殿」(1い8やだ6ろう7な)と暗記したのを覚えています。
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