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どうでもいい話と掛け菜の話

長年愛用してきた、ダウンコートのファスナーが調子悪くなりました。

シーズンの終わりに修理に出そうかと思いつつも、思い立ったら早いほうがいいと、イ○ンの中にあるリフォームのお店に持ち込みました。

イ○ンに入るのは、昨夏以来です。

リフォームのお店に一番近い駐車場に停めて、ササッと済ませようとしたのですが・・・・。

ダウンコートはダウンが出てしまいますから、ここでは出来ないと言われて、お問い合わせをしてくれました。

目の前はダウンコート売り場でした。

5000円、8000円、10000円とバーゲン中です。

一見よさそうにみえますが、その昔、フードのボアに惹かれて、衝動買いで買ったコート。

その翌日中国の黄山に向かいました。

寒波が来ていて、どの位寒い思いをしたことか。

寒い時期には、完全武装ででかけると学びました。

だから安い物は安い物だけのことと、眺めていました。

問い合わせの結果、修理費22000円、5週間を要すことになりました。

ハイお願いしました。

代わりのコートもありますので、待つことにしました。

そして他の店を覗くことなく大急ぎで帰ってきました。

食品売り場ではなかったので、買い物客はほとんどいませんでした。

みんな不要不急の外出をしない生活をしているんだわ、と思ったのですが、世の中人の動きが止まらないようですね。

10年ほど前、兄の友人から「掛け菜」を作って欲しいと言われました。

その時はシーズンが終わっていて、ご希望にそえなかったのですが、それ以前に「掛け菜」自体がよく分かりませんでした。

青森生まれで東京での生活が長いその方が、幼い頃食べた「掛け菜」の味が忘れられないと。

私の記憶の中に一場面だけありました。

母が「掛け菜」に熱湯を掛けていた場面が。粕汁にしていたのかもしれません。

その昔、村内にはお店が2軒ありましたが、日用品やお酒や菓子類はありましたが、野菜は当然ありません。

みんな農家ですから、その時々採れるものをいただき、取れない時期は越冬野菜で凌いでいたはずです。

そんな頃の保存食の一つが「掛け菜」なんですね。

昨年の晩秋、掛け菜が食べたいと言っていたその方のことを思い出して、夫に干してもらいました。

先日、凄い風が吹いた時に舞い降りてしまったとかで、捨てられそうでした。

だって、からからに枯れているのですもの。

慌てて回収した私です。

では試してみましょう、ということで。

ボールに入れ熱湯をたっぷりかけてみました。

不思議です、緑色が甦ってきました。

カットして、ごま油で炒め、竹輪とシラスで煮てみました。

案外柔らかくて、抵抗感なくいただけました。

これとは別に、もいだ葉だけ乾燥させたのがあるのですが、こちらも大根の煮物の彩りに加えてみました。

先人の知恵をいただきました。

お読みいただきありがとうございました。

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