2008.11.7のブログの転用です。
上空から見たパングラデッシュの緑は濃く、河なのか海なのかとみまがう大地を眺めながら、しばらく前、大雨になると災害になると言っていたバングラデッシュの留学生の言葉を思い出したのでした。
インドの上空に差し掛かった辺りから、視界が利かなくなりました。これってやっぱり雲ではなくスモックなのでしょうか。
9時間半の空の旅でようやくデリーに到着、トイレでさっそくチップの洗礼を受けます。
チップと馴染のない世界で生きている私達はどうしてもスマートにそれをこなせないのです。
ガイドのラジス・タンノーさん(これ正確でないかも)の開口一番の「インドは先進国」です、の言葉に「ガーン」とします。
あーあ私の認識ときたらと内心恥じたのでした。月への探査機のニュースだって見たばかりではないかとしっかり反省です。
ガイド氏からインドをレクチャーされます。「萬のものに神がある」の言葉で、それがこの国の根底にあるのだと勝手に解釈します。
2日目デリーからバスに揺られて5時間、200キロの移動です。
車窓から「生のインド」を垣間見ます。知らなかったなー。みんなターバンまいていると思ったのに。
ターバンを巻いているのは全人口の2%を占めるシーク教の人なのですって。
あれって単に被り物ではなく、生まれてから一度も切らない髪の毛を巻き込んでいるものなのですって。
偶然オートバイが転倒する事故を目撃した時、ターバンが外れて60㎝もあるかと思われる長い髪の束を見て・・・・まったく一見は百聞に値いしました。
目玉の「タージ・マハル」すごい人出でした。
写真の無人のイメージがしっかり目に焼きついていて・・・・なんかしっくりしません。中に入るには長蛇の列です。
先に並んでいた同行者が手招きしてくれたけど、その手招きに周囲のインド人の目が一斉に非難の目を浮かべたのでした。
「とてもとてもと入れないわよ」。その時です、列の横に立っていた私の目前のインド人の同行者がそっと入ろうとしたました。
その父親らしきインド人がきっぱりと「ラインの後ろへ」と指差したのでした。
「ライン」という英語は私達に聞かせる意図があったことに相違ありません。
そうインド人ってそういうところがあるのかもと、たった1日一緒にいたガイド氏のインド人気質に触れたあとでしたので、大いに納得と安心を得たのでした。
美しいサリーに目が奪われます。
ダージ・マハルで何をよく見たかと言えば、このサリーと足元でした。
きれいにマニキュアされた足には指輪も足環もあったのですから。
この国にある貧富の差がちょっと理解できました。
タージ・マハルの内部まで行き着いた人は運良く(?)タージ・マハルの有料ガイドに摑まった人だけでした。
日本人は鴨でしょうけれど、あの列をクリアーするには、それはそれなりの道があるのでしょう。
敷地内の迎賓館には人がほとんどいませんでした。
私達もさっそくそこで鴨です。写真を撮る穴場を次々と案内してくれます。
ちゃんと日の位置も考慮してですから、一人1ドルの価値は十分ありました。
タージ・マハルの内部に、最初からそんなに執着していなかった私は、後はガイドブックと写真でと納得しましたが、楽しみにして来た人はショツクだったでしょうね。
やっぱり休日は避けるか、たっぷり時間を取るほうがいいですね。
依田 美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅・涼温な家 中島木材の家
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