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司馬遼太郎さんの「信州佐久平みち」から

先日、司馬遼太郎さんの「街道をゆく9」を読んでいて、この佐久の岩村田の名がでたあたりで、私の目は点になったのでした。

 知らなかったー。

 教科書の歴史では知っていましたよ「木曽義仲挙兵」って。

 その地がここ佐久だなんて・・・・。

 夫に知っていた?と聞きましたら・・・・当然知っていました。

 夫曰く、我が家の本家の槇の木は、木曽義仲が植えたと伝えられているのだそうです。

 小諸市にもあったそうですが、そちらは今はもうないのだとか。

 毎日のように見ていましたのよ・・・・知らずに(笑)

 本当は知らない訳はないはずなのだけど、聞いても全然記憶に残さなかった若き日の私だったのでした。

 道路拡張の際もわざわざその槇の木は残されましたもの。

 なぜ佐久なのかに司馬遼太郎さんは書いています。

 ここが駒の里だからと。

 その頃軽井沢周辺に3ケ所、望月に1ケ所・・・・望月は駒の里としてはあまりに有名ですが。

 その頃馬を制するものは、国をも制する時代だったのですね。

 また地理的には、上州(群馬県)から中山道が、碓氷峠を越えて軽井沢にはいっていて、上州の兵を集めるにも都合がよかったからでは。

 佐久は標高が高いので、その頃の農業技術だと、石高はしれたもので、ここでたくさんの兵力の獲得はむずかしかったとも。

 平家物語にでてくるのです、この辺りの地名・・・・いや豪族の名前ですね。根々井氏、海野氏 桜井氏 滋野氏とか。

 小諸市のことも。室町時代に小諸(小室)氏、室町末期は大井氏、戦国時代は村上氏から武田氏、織田信長の全盛期には滝川一益の武将が、信長の死後は北条氏、徳川家康の勢力、徳川時代は仙石氏から牧野氏で明治維新。

 今まで読んでいた歴史小説がつながってきました。

 その他教科書では絶対出てこない地元の歴史も知りました。

 
 一遍上人の「踊り念仏」・・・・・鉦をたたき、輪になって、念仏を唱えながら踊る・・・・佐久市跡部の西方寺で4月の第Ⅰ日曜日に今も開催されていますが、その当たりも司馬遼太郎さんは書かれていました。

 臼田の小田切にもあったようですが、現在はここだけで、国の重要無形民俗文化財になっています。

 15年ほど前、夫が仕事の上で見ておきたいに同行したことがありましたが、見ていて、あれは自己陶酔型の踊りではないかと思いました。

 鎌倉時代からですので、これを継承している皆さんに頭が下がりました。

 地元の歴史はおもしろいと思うようになりました。


  

依田美恵子       

 軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家

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