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針仕事は認知症予防

夕食後のひと時、針を持つのが楽しみ。

 秋口から始めていた、吊るし雛の「和菓子」が、昨日今年最初のお教室でほぼ完成近くまでたどり着けることができました。

 2月は熊のぬいぐるみを3体と、母用の着物地のもんぺを縫っていました。

 このもんぺがうまくできたら、タンスの肥やしと化している、あの着物をほどいて再生しようかと夢が広がります。

 実の母の同級生でもあったり、娘と息子のお習字の先生の奥様だった方は、いつも針仕事をなさっていました。

 縫い物のお仕事をしておられるのではと思っていましたが、案外違っていたかもしれません。

 習字の先生は教育者で父方の親戚でもありました。

 奥様が亡くなった後、そのタンスには一並べの衣類しかなかったそうです。

 ご自身の着物は、ほどいて「半纏」にして施設に贈られていたとのこと。ご自分のタンスの中身を見事にカラッポになされていったのです。

 引き出物は、そのまま寄付なされていて、本当に必要最低限の物しか残してなかったと身内の方から聞きました。

 けしてお金が無いわけではありません。お子さんもおられます。

 その徹底した生き方が潔いと思いました。

 そういう生き方があることは、きいていましたが、実践された方を知ったのは初めてでした。

 見習いたいと思っても、私には着物を転用するウデがありません。

 だからせめて自分が身に付ける物位のものに転用したいのです。

 でも着る機会があるかしら・・・・なんて。

 まあいいのです。針を持っていれば幸せなんですから。実母も90歳まで1日も欠かさないほど針を持っていました。今その気持ちが理解できそうです。

 晩年、針を持つと1日がしっかり廻っていくのに、持たない日が幾日か続くと認知症っぽくなるのを発見し、それ以後はどうぞお好きなだけとなりましたが、手先を動かすのはいいみたいです。

 私も認知症予防になるかしら(笑)

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 先日建築資材の営業に来られた方とお話しました。

 私の同年配の営業さんは彼しかいなくなりました。あのリーマンショツクの頃、みんな辞められていきました。

 その後ですね65歳までの定年延長になったの。

 その彼がいつになっても仕事が辞められないと話しました。社長さんに辞めたら友達いなくなるよなんて言われて・・・まあ慰留されているのだとか。

 年金の繰り下げしているんでしょう、働くばかりでなくて、年金も使ってくださいね、なんて言ったら、しっかり返されました。
 う~んと思った次第です。(笑)

 お読みいただきありがとうございました。

                                依田美恵子       

 軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家

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