図書館通いをするようになって、普段絶対読まないような本を手にするようになった。
というか、今の本屋には当然並んでいない本・・・・かなり昔発刊されたもの。
「作家の風景」小島千加子著 毎日新聞社 平成2年頃の発刊であるが、毎日新聞の夕刊に1989年2月から1990年2月に掲載されたものを本にしたものである。
作者はご存命なら90代前後ではなかろうかと推察する。
雑誌の編集者である著者が、その仕事を通して付き合った、というより原稿の依頼からその原稿をいただきにうかがうというところが仕事であったようだ。
室生犀星・川端康成・三好達治・佐藤春夫・壇一夫・三島由紀夫・坪田譲治・北畠八穂・福永武彦・島尾敏雄・野上彌生子・森茉莉・保田興重郎・田中美知太郎・吉川幸次郎・草野心平・円地文子。
私以上の年代では馴染みがあるというか、今や古典の範疇のような懐かしいお名前が並ぶ。
作品は読んでいたが、作者自身のことは知らない。
自分の中で作品を通してのイメージがうかびあがったりした方もいたが、基本的には作品を味わうだけである。
三島由紀夫さんについては、「あの日」新宿駅で号外を受け取ったことから、その後明るみに出たいろんなことを興味深く見てきた。
今回小島千加子さんの、作家の生の姿を書かれた文章があまりに上質であることに驚き。
まったくこの方の文章力ときたら、プロの作家それ以上ではないかと思わせる。
こんな文章に触れてしまうと、自分の文章力を思うと自己嫌悪に陥ったりもする。
小島さんの人柄と豊かな感受性が、触れ合う作家諸氏との素晴らしい交流をうんだのだろう。
2週間の返却の期限をこの本は2度も更新している。
手元に置きたいと思わせる本にであえた。 それにしても作家の生身に触れられて興味深い。
しばしこの本と付き合いたい。
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