近くにできた直売所に野菜を買いにいきました。我が家の野菜の採れる量が少ない物があるからなのです。目当ては長ナスです。
この長ナスを焼ナスにして、茗荷・玉ねぎ・青紫蘇・にんにくを細かく刻んで混ぜたものに、塩・胡椒・オリーブオイルに出し醤油を隠し味にしたものがちーちゃんの大好物です。
家中みんなが大好きです。ナスの種類は何でもいいです。
その長ナスを大量買いしたくて、3時の開店そうそうに飛び込みました。
そこでまだ箱に入ったままの大根が目に入りました。
夏大根は肌が悪くて・・・・1本20円でと言います。
昨年夫が夏大根を作ってくれたのですが、生でも煮てもあんまりおいしくありませんでした。仕方なしみたいに作った、「夏の福神漬け」が美味しくて、今年はこれを大量に作りたいと思っていたのでした。
ところが夫は昨年のおいしくないが、インプットされていたようで今年は作らなかったのでした。
大根2本を買って、急遽「福神漬け」の材料もゲットします。生姜を求めてマーケットに行きましたら、思いがけず「フナ」を見つけてしまいました。
心の準備もないままに、2キロ買います。
お一人様幾つの数量制限の文字が消されて、いくつでも可となっていました。こんなにたくさんあって全部売れるのか心配になりました。
「フナの甘露煮」は佐久の風物詩ですが、ここのところ煮る人が少なくなってきています。もっともフナを飼う人も少なくなっていて、価格はびっくりするほどお高くなってきています・・・・だからかもしれませんね。
フナを煮て・福神漬けを作っての仕事が増えました。
今年に入って体調を崩した友人がいます。痛みがずっと続いて痛み止めで耐えています。
エッセーの会でのお付き合いでまだ2年ちょっとで、家族のことも書いたものの中で判読する程度でほとんど知りません。
個人対個人ですから、夫も子供の話も彼女が書かなければそれ以上詮索することはありませんでした。
この年齢になって新しい若い友人は貴重ですし、共有できるものがある人はまさに宝物だと思っていました
それでも入院だ実家だという話は聞いていました。
そんなある日、メールに「何かできることありましたら」と書いた私です。
メールの返信に「依田さんのお料理が食べたい!!」とありました。
その時、頭をガーンと殴られた思いがしたのでした。
彼女の言う「私の料理」の示していたのは、エッセーの会に用意する私の料理であることはよく分かりました。
料理うんぬんよりも彼女は元気になつて会に出席するようになりたいのです。
ガーンとしたのは、私かいかにノー天気だったかと言うことです。
今まで彼女の抱える「痛み」の辛さだけを、私は案じていました。四六時中離れない痛みがどれほどの物かと想像するだけでも耐えがたいと思っていました。
そして現実の主婦が十分な家事ができない状態を認知していなかったのです。主婦が3度3度の食事の用意ができないと言うことの切なさが理解できていなかったのです。
家族の誰かが担っているのではないか位に思っていました。
だから「何かできること」なんてお気楽なメールを送ったのです。
口でお大事にというのは簡単ですが、口では何の解決にも手助けにもならないのですね。
自分が大変な時にそうわかっていたはずなのにと、苦い思いをかみしめたのでした。
どれだけのことができるかわからないけれど、車で10分ばかりの距離です。ささやかにでも続けられれはと思うのです。
夏の福神漬けのレシピは2016年7月29日付けでアップしています。簡単で美味しいですよ。冷凍保存できます。 依田 美恵子 軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家 <div align="center"> <strong> 【 中島木材のホームページは <a href="http://www.nakajima-sc.com/" target="_blank">こちら</a> 】 </strong> </div>
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