先日の卒業式の折、長野県教育委員会の高校フロントランナー改革「学びの改革 基本構想(案)」をいただいた。パラパラとかサラサラと目を通すレベルの物ではない、23ページもの大作でした。
さらにこの「学びの改革 基本構想(案)」の主要な論点について、県教育委員会の考えが5ページほどにまとめられていました。
大学の入試の方法も変わってきます。というより教育の中身がどんどんと変わっていっていますよね。
最近PTAに復帰した私ですが、小学生の授業参観を見ても、授業のやり方が変わってきているのかよくわかります。かっては講義式が多かった(私の時代)ですが、双方向授業というのでしょうか、児童に発言させる方向に持って行っているという感じがします。
自分の考えをまとめて発表する・・・・・これからの時代には不可欠なことですね。
「学びの改革」には、やはりそのことが書かれています。
「学びの改革」の必要性として挙げられた文章が琴線に触れました。少し引用させていただきます。
2011年3月、大震災が発生し、多くの尊い命が失われた。その後、県内の多くの高校生がボランティアとして被災地に足を運んだ。そこで目の当りにしたのは、被災した状況にあっても、人々が絆をよりどころに、コミュニティーを再構築しようとする姿であった。
その姿を見て生徒が感じたことは、被災地で起きているコミュニティー喪失の問題が、実は長野県で起きている地域の創生という課題と何ら変わらないのではないかとということであった。
被災した人々の役に立ちたいという思いで取り組んだ活動であったが、その中で、自分が正面から取り組むべき課題が身近にもあることに気付くこととなった。
その後、多くの生徒が「地域のために自分ができることは何か」を問い、地域をフィールドとした活動に参画している。
以上引用終わり
ここから「信州学」になるのでしょうか。
折しも3月6日の信濃毎日新聞で「信州学」試行錯誤の見出しの記事が出ていました。
「信州学」とは、長野県の歴史や文化、産業など地域に根差した探究的な学びを進め、高校生に故郷に愛着を持ってもらおうと、県教育委員会が2016年度に県立高校に導入したもの。
たしかに、私たちの時代は受験勉強のための勉強で大きくなりました。いい学校に行けば未来は開けるなんて・・・・。
だから地域の歴史も遺跡もほとんど知らないままに大人になってしまいました。この年齢になっても・・・・知らなかったわということの多いこと。
一極集中で東京に人があっ待っている状態で、地方創生が叫ばれているけれど、仕事のないところに住めるはずもなくという悪循環に陥っているが、なんとかなんとかという気持ちが伝わってくる「信州学」です。
考えれば考えるほど難しい世の中ではありますが。
重い問題にお付き合いいただきありがとうございました。
依田 美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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