LIXILリフォームショップ中島木材

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もったいないって。

 真夜中に次から次に入る地震速報に、布団の中でぬくぬくと寝ていていいのだろうか、と思いました。

 一日も早く終息してほしいと願います。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

 今まで他人事だと思っていたと語られた男性の言葉。まさしくみんなそう思って暮らしてきているのですね。

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 お客様感謝祭のご案内をお届けしています。お伺いすると玄関からお座敷までたくさんの物で溢れているのが見えます。それは昨日今日はじまったことではありません。

 奥様とお嫁さんが家の前の畑で作業をしておられました。80歳になるという奥様が農作業はもう辛いわとお話されます。「もう畑も田んぼもない方が楽でいい」と。ハイよくわかります。

 その後作業小屋の前に座り作業しているご主人にご挨拶です。「若いもんが捨ててしまうと言ったが、いつか使えるから」とカットされた麻紐を1本1本ごとに丸めておいででした。

 使う日が本当にあるだろうか、と私は疑問に思いました。

 「俺は若い時に仕事先で徹底的に仕込まれたから、15センチの長さの角でもとっておけば使えると言われた。」とのこと。今年85歳で足腰が弱って農作業は全然してくれないとは奥様のお話。

「捨てる燃やすは一番最後、女房と意見はあわないが。」ハイそうでしょうね。

 だから・・・・家の中も廊下も床面が見えない理由の根源がここにあったのですね。

 でもねえ・・・・・それらを収納するために立派な大きな倉庫を建てられました。

 「爪で拾って箕でこぼす」という格言もあるような気がするんですが。

 ご自分で農作業ができなくなった今、その麻紐はスーパーの袋に入れられて倉庫の棚に置かれたまんまになること間違いなさそうです。

 おまけに田んぼにも畑にも、アパートを建てられて、耕作する場所は極端に少なくしたのですから・・・・・。

 物として考えれば確かにもったいないのですが、歩く場所しか空いてないほどに物に囲まれている生活は幸せなのだろうか。

 人の価値観はそれぞれですから、一概に判断も批判もできません。

 戦中戦後の物のない時代を過ごしてこられた方の価値観は私たちとは違います。

 我が家だって結構とってありましたもの。でもお客様の方がぜったい上手です(笑)

 壊れたガスの炊飯釜も分解すれば何かに使えると豪語されましたもの。

 足し算の生活なんですね・・・・。

 もったいないと残されても処分にはお金がかかる時代なんです。

 先日何かの投稿欄に「ゴミ袋が高い」と出ていました。市民は出せば終わりのゴミですが、本当のゴミ問題はそこから先が大変なのですから。

 ゴミ袋が高いという感覚はあり得ないではなかろうかと思ったのでした。ゴミを出さない生活が理想なのですが、それを始めると世の中の景気も悪くなるからね。

 長野県は全国で一番ゴミの搬出が少ないのだそうです。生ゴミを敷地内で処分しているからかもしれませんね。でもその差ってミニトマト1つか2つのようですよ。
                                        依田 美恵子

  軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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