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5年生の米作り

昨日は参観日でした。5年生になって担任が変わりました。入学早々子供たちと遊んでくれて、すっかり子供の心をつかんだようです。

 そんなだったので、私もお会いするのを楽しみにしていきました。

 理科が専門とのこと、ちーちゃんが理系が好きになるきっかけになればいいなあー、なんて、私欲張りですね。

 柔道をやられていたなんて、私の周囲の柔道関係とは違ってとてもスリムな先生です。

 ちーちゃん、体育が好きになるといいなあー、なんて。

 この時期のお決まりの総会の後、クラスの懇談会です。

 5年生は毎年お米づくりがあるのですが、問題が2つ。ひとつは3年前から「ゆとり教育」がなくなったということ。つまり時間がないのです。

 そしてもうひとつは、米作りの面倒を見てくれる人の問題。肥料まき・田おこし・代かき・田植え・水の管理・草取り・土手の草刈り・稲刈り・ハゼかけ・脱穀・収穫祭

 専業農家のお父さんがいればですが当然いません。それではおじいちゃんとなるのですが、これまたこの年代のおじいちゃんもお仕事現役だったりします。

 私の肩身のせまいことこのうえありません。我が家でと言えないのです。我が家も夫は経験がないので田んぼの8割は委託に出して、後の2割は外注でしのいでいる状態なのです。

 面倒をみる技量がないんです。

 止める選択もありかなあー、と思っていましたら、クラス会長さんは頑張られたようです。「できないといってやらなかったら、のちのち子供たちはやらせてもらえなかったと思うでしょう」「今までずっと続いたことをここでやめるわけにはいきません」

 担任と連絡をとりつつ、やっていただけそうなおじいちゃんたちにお願いしてありました。

 「ゆとり教育」のしわ寄せで、全行程に子供たちが参加できません。早く言えば裏方は保護者が協力することになりました。

  田植えと稲刈り・脱穀・収穫祭は子供たち参加です。

 昔は米作りが各学校でメインでしたが、今は果樹だったりと3本立てのようです。日本の農業で置かれている米の立場がよく分かります。

 私、娘の時も息子の時もちゃんとあったはずの米作りの記憶が全然ありません。

 それだけ子供の方を向いていない母だったのかもしれません。娘が私を試したのが今になってわかります。

 当時の役員さんもみんな苦労なさってやってくれていたのでしょうね。

 ちーちゃんの参観日に出てわかりました。

 どんなに忙しくても、ちーちゃんの学校の行事には参加しなくてはと決意を新たにしたのでした。

                                 依田 美恵子

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