つるし雛を作っていると、お客様訪問の際お話したことがありました。その言葉を覚えていてくださって次回お伺いしましたら「使ってください」と和服の生地を用意してくださっていました。
私が教えていただいているつるし雛は基本的に自分の布ではできません。
でも習い始めて、真っ赤な羽織は椿の花に、ピンクの羽織は桜かコスモスにぴったりなんて思えて処分できずにいる私です。
お客様から頂いた布地に、とても素敵な着尺があったのです。
本当は着物に仕立てたいと思えるのですが・・・・・今もっている着物でも着ないのにと決心がつきません。
作品ができたらひとついただければ・・・・・と気遣いのハードルを下げていただいているのですが、鋏が入りません。
出したり仕舞ったりを繰り返しています。
先日友人から着物どうしているの?と聞かれました。
娘のタンスが戻ってきた時点で、自分の和タンス1本を減らしました。ウールや絣に始まって普段着用の着物を中心にです。コートや小物に夏冬の喪服まで、今後手を通すことのなさそうな物とさよならをしました。
そうそう羽織の類のほとんどと成人式の振袖まで。
でもそれ以上はママの分を含めてちーちゃん次第にすることにしました。
友人は姑さんとその前の姑さん2代分で迷っているのだそうです。何を迷っているのと聞いたら夫なんですって。
えーそうなの。そりゃあ手ごわいわ。
虫干ししますって言って中身を一度見てみたらどうかしら。お宝出てくるかもよ。
今は着物としての価値はないけれど布としての価値はあるかもしれないから。
国内で織物の生産地がなくなってきているから昔の物は貴重でもあるし。
桐のタンスといえども虫干しは必要だから・・・・・。
布遊びをするようになると、やたら布が気になるのね。減るどころか増えていくものらしい・・・・とこの頃わかったわ。
依田 美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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