感謝祭の翌朝である、いつもどおり起床する夫に背を向けて私は惰眠をむさぼる。30分間の幸せな時間を布団の中でラジオを聴く。

　そうして今日1日のスケジュールを立てる。

　①山椒のペーストを作る。
　②蕗を煮る。
　③カモミールの花を摘む。
　④沢庵漬の樽の中身を片付ける。
　⑤あちこちにお礼にうかがう。
　⑥会社へ行って感謝祭の片付けと礼状の用意をする。
　⑦原稿を書く

　感謝祭が終わるまでと目をつぶっていたことが山積み状態である。

　父の祭壇のお花が活け買えでは限界にきていたので、朝市にＪＡファームに駆けつけた。季節の花が心慰める。あやめが大好きな私は一番にゲットし、もろもろの花を8束抱えて帰る。

　山椒を夫が積んでくれてはいたけれど、もう1本の木を私も摘む。背が高くなった木は摘みずらい。ボール一杯を摘み洗って水気を切っている間に、裏庭の蕗を採り日陰干しにする。

　カモミールが満開である。隣の家の畑から増えたカモミールが満開である。これが生えたら他の草が生えなくて具合がよかったらしい。お茶にすべく花を摘む。買ったりもらったりしている時は何とも思わなかったけれど、花をひとつずつ摘む作業は、高い賃金ではなりたたないことを知る。

　世界中がグローバル化したら・・・・日本人は食の確保はできまい。洗って日陰干しにする。

　山椒のペースト作り。ミキサーにオリーブオイルと山椒の葉を入れる。にんにくと松の美、アンチョビを加える。

　しかし回転が悪く苦戦。オリーブオイルの量を多くしたくないからである。2年続けてミキサーを壊したのはそのせいだけど。

　散々苦戦して4回目はトマトを1個入れた。これで水気が十分になるので回転がついた。都合4回分ができ、さっそく昼食に試食をする。フレッシュの香りが最高である。

　午後４時までにすべてを終えて、息子ファミリーが来る前に帰宅して夕食の準備に入る。嫁ちゃんと冷凍庫の主と化していた、新潟で買い求めた鯵をフライにする。

　もう大量買いはやめようと思ったりして・・・・・。

　ママー、という元気印は小１の孫。釣れたよ～、でっかいよ～、その釣果は45㎝1.3㎏のニジマスでした！！

　そりゃあ大きな声になるわけだあ～。この年でこんなにでっかいの釣っちゃってこの後どうするの～、って思った私。

　千曲川はアユの終わった後、ニジマスを放流しているのだとか。きっと何年か前に放流されたものだろうな。

　写真に収めた後・・・・・どうするか・・・・・それでもね、ただ捨てたのでは殺生そのものだわ・・・・と空いた冷凍庫に入れたのでした。

　明日は作文だか日記に書くのだとか、パパと同じであなたも釣りキチ間違いないわ。

　こうして１日が過ぎていったのでした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅　中島木材の家
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