金曜日パパの引越に伊那にいきました。いつ引越ししてもいいようにと前回伊那に行ったのは、あの御嶽山噴火の日でした。1日中荷づくりをしていて、噴火を知ったのは夜のこと。
谷ひとつ向こうの惨事は、私たちの胸にまた深い悲しみを思い起こさせたのでした。
もういつ辞令がでても大丈夫の状態でいたのに、内示が出るまでに4ケ月を要したのでした。ちーちゃんが「パパの会社にお電話してお願いしたい」といって泣きましたが本当にそんな気持ちでした。
雪の時期になって週末ごとの山越えは、私たちにとっても心配の種でした。
ようやくにちーちゃんにとって穏やかな日がやってきました。
引越の日が近づいてくるにつれ、私は不安になっていたのでした。娘の思い出に触れるのが悲しくて辛いのです。
時たま訪れていた私でさえそうなのだから、パパは半年近くをここでひとり、その寂しさに耐えていたのでしょう。
夫と私は、ちーちゃんとパパに寂しい思いをさせたくないと心を決めているのです。
荷造りもおおよそ出来上がり、ちーちゃんの希望を叶えて温泉に出かけました。ダチョウに餌もくれたいし、公園でも遊びたいしと、ちーちゃんは大人びた口をきいてもやっぱり3年生なんだわ、と納得してしまうのです。
最後の夜早々と布団に入ったがなかなか眠れませんでした。いろんな思いが心をよぎるのです。
翌朝業者さんが来て、手際よくトラツクに積み込みができました。
その後家中の拭き掃除をしながら、娘の痕跡が無くなっていくようで寂しく思ったのです。
パパが最後にポストに鍵を落し入れた音が、もうここに来ることは永遠にないのだとずっしり胸に響いたのでした。
そして我が家にたくさんの荷物がやってきました。とはいうものの、パパが来る度に少しずつ運んできていたので、今回は大物がほとんどです。
どこに置くかを夜中にシュミレーションを続けていたので、スムーズに定位置に搬入してもらえて、本当に引越が楽な時代になったと感無量です。
キッチンに冷蔵庫と食器棚が入りました。
そしてたくさんの食器も。ちーちゃんが食器の包みをほどいてくれます。ママの思い出がいっぱいの食器です。ちーちゃんのために、これらの食器を使うことにします。
日曜日お天気がいいのが幸いでした。荷解きも終わり、それなりの場所にそれぞれ収めました。
収めるついでに、我が家の不用品を抜きました。
10年以上も断捨離を続けてきていたから、物が収まったのかもしれません。
使えるかもしれませんが、使わない物がまだまだあります。
物に執着したとしても、結局逆に物に支配されるのですね。
捨てる辛さを知ると、安易に物を増やす気にはなれません。
どのお部屋も床が全部見える状態だと、お掃除も楽ですものね。
またボチボチ続けます。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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