何がきっかけで「独楽」を集め始めたのか記憶はない。旅先でめずらしい独楽を見つけたのがきっかけだっただろうが、30年も前の話。
家族旅行で出かけた先で一つ二つと買い求めていた。ある時気がついた。独楽が消えていっている。売っている独楽が全国どこでも同じになった。
昔からの職人が作っている伝統独楽が消え、その一方創作独楽が目に付くようになった。
最近はこれっといった独楽にであうことも少なくなった。
本棚の本を片付けたスペースに独楽を展示したらどう?と提案していたのだが、一番の難問・・・・孫たちである。
そりゃあ、眺めて我慢はしていないでしょうね・・・・所詮独楽はおもちゃだから、遊んでのものでしょう・・・・と内心思っていたのですが。
暮のこととて、箱のまま棚に入れてとりあえずОKとして。
正月、家の中で遊ばせるのも限界。新年会から帰った夫が「独楽」を持ち出してきた・・・・・あらあら(笑)
小1の孫は学校で一人1個独楽をもらって毎日学校で回しているのだという。手のひらに載せられるレベル寸前!!
この後は紐に載せたいらしいが・・・・麻紐でないとできないは、その昔熱心にやっていた息子のセリフ。
今麻なんてないわね・・・・・あれ大麻ですもの、作れないって。
冬休みの宿題で昔の遊びを幾つやったかがあるんだそう。
陽だまりの廊下で大人も参加して独楽大会が始まった。
3歳児だってそれなりに回せる。
こけしの独楽が素晴らしくよく回る。上下どちらでも回る。これを作った職人さんの技術の高さを感じる。
回っている途中で天地が変わる独楽も子供たちには人気。
夫の「お宝」が全部出てくるのは、いつ頃かな(笑)
もうしばらくしたら、孫たちの探検が始まるかもしれない・・・・・まあ遊んでのものだから。
ただ残しておくよりも、遊びたい時期に遊ばせなきゃあねえ。
それでもバブル期の創作独楽は万金だったから、わからないわけではない。
独楽の箱に書き付けた年月と場所を見ながら、私は追憶の時間をも過ごしたのだった。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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