食の偽装が話題となった秋だった。自給自足の生活ではないから、どなたかが作って下さった物をいただいている部分が圧倒的に多い。
野菜だけは自家用で安心して十分食べられることは本当に幸せなことだと、しみじみ思ったものである。
外食よりも自分で作った物のほうがおいしいと思える、と言いつつ上げ膳据え膳は魅力的。
時たまには、各国の名物料理を味わって、わが料理のレパートリーも多くしたいし。
旅に出れば貪欲にいろんなものに挑戦してしまう。
10年前に訪れた個人旅行で台湾の一流ホテルで出てきたスープ・・・・緑色の絵の具を溶いたきれいな色だった。
材料は何なのですか?の問に言葉の壁がじゃまして、尋ねきれなかった。もちろん恐ろしくて口にはできなかった。
自然の物とは思えなかったが、食の歴史のある国だから、そんなこともありえるのかも・・・・と思いつつ疑心暗鬼だった。
その「グルメ天国」を自負する台湾で食の安全をめぐる問題が相次いで、経済にも打撃をあたえているという新聞報道を見た。
その記事の中に、添加が禁じられている着色料「銅葉緑素」などを使ってとあった。
もしかしたら、あの緑色もそうだったのかしら、と思ってしまった。
衣食たりて礼を知る・・・・・そこまでいく以前の問題かもしれない。
人は食べたものでできている。食糧自給率40%・・・・・私たちはふんぞり返っていられるか。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家
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