読み終えたエイラを書棚に戻しながら、いつかもう1度読みたいと思ってある本を手に取った。
芹沢光治良の「人間の運命」15巻・・・読んだのは20代初め。長い年月が経ったものだ。ふと気になった、字体の大きさである。
細かいがかろうじて今なら耐えられるかというところ。
さらに・・・「チボー家の人々」を確認したが・・・・読み続けるにはかなりの気力が必要なレベル。
徳川家康も30代と50代で読んだ。もう1度と思って残してあるが、はたして10年たった時読めるだろうか・・・・。
何をするにも、適した時期があるのかもしれない。
若者よ!! 本を読むのは早いうちがいいかも。活字離れが叫ばれて久しいけれど、読書の力はたいしたものだと思う。
ガソリンスタンドが消えていくのと同様、本屋さんも少なくなった。その本屋さんの本の占める場所がどんどん少なくなっているのも気にかかる。
出版される本の数は増えているというから、新刊書だって書店に並べられる時間がどの位あるのだろうか。
ネットは情報を得るにはとっても便利だけれど、知恵の蓄積になりえるものなのだろうか。
書籍の電子化も進んでいる・・・・字体がなんて言っている私も飛びつく日もくるのかもしれない。
それでも捨てがたい愛着の本の数々だけど・・・・細かい字体では「積どく」にしかならないからねえ。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家