朝食後グラナダへ向かう、3時間半のバスの旅。本日は移動日朝もゆっくり。
バスの最後尾の席に横になって、青空を眺めていくことにする。
昼食は小皿料理の「タパス」・・・・記憶なし。
アルハンブラ宮殿
植物に詳しいガイド氏は、さまざまな花の名前を教えてくれるのでした。
かってはレバノン杉がたくさんあったのだけど、スペインが植民地をたくさん持っていた時代に舟を造るために伐ってしまったのだと>
糸杉の花粉アレルギーでこの国の人たちも苦しんでいるんだとか。
最初にカルロス5世宮殿に。アルハンブラ宮殿では新しい宮殿。32本の柱で円形。1階はルネツサンス様式で、2階は何とか様式でできている。3階はコリント様式の予定だったが、つくられることはなかった。
植民地をたくさん持っていたので、戦争にお金がかかりすぎたためらしい。
柱は大理石と石が混じった物だった。
数日後にオペラが上演されるべく、円形の中庭にはイスが並べられていた。
どちらにしても、丘の上にある宮殿までは歩く・・・歩く。王様はどうしたのかしら・・・・馬かしら。
今年は春がなかったから、とガイド氏。いつもなら5月初めに咲くバラがまだ咲いていますと。
数々のお花やハープが咲く庭、水・・・これを楽園と言わずになんと表現できようか。
グラダナの街を見下ろす。色の統一性がどこの都市でもある。その色合いが微妙に違うのだけれど、落ち着いた雰囲気であることは間違いがない。
観光客を呼べるということ・・・・我が国は石の文化でなかったから・・・・文明開化の折からずっと、壊してきた。残すほどのものがなかったといえばそれまでかもしれないが。
こうして古い街並みを残しているのを見ると、どこの街にいっても同じになってしまったような我が国との根本的な違いを感じる。
それにしても、屋根も壁も崩れ落ちる寸前の建物を見ることも幾度か。観光で食べれるとなれば修復するのだろう。
高速道路を走って観光都市を見ていただけだから、ほんの一部だけでこんな感想って無理があるかもしれないけど。
富士山と京都・奈良だけで、外国からの観光客を誘致するの大変だよ。
そして宮殿内部へ。この宮殿、政をした部分と居住空間とを持つ。
外はシンプルだけど、中は豪華。コーランの教えかな。
寄木細工の天井は糸杉でできているという・・・・虫にくわれにくいからと。昔は彩色されていて今もほんの少しいろが残っている。 床のタイルにもかすかに色が残っている。
腰壁にはられたタイルのデザインは素敵。現在だって最先端をいきそう。
窓はかっては色ガラスが使われていて、逆光で王様の顔は見えないようになっていたんですって。
白大理石のファサードをくぐって宮殿の中心部へと進む。思いがけなく中庭の池にであう。
その水辺に建物と青い空が写る・・・・かってこれをみて同じように感動した人々を思った。
ライオンの中庭・・・・噴水が12頭ライオンでできている・・・・もっとうまく表現できればいいけど。
14世紀の水道橋が今も使われていて、この噴水の水もそこを通ってくるのでしょうか。
居住空間になるといっそう壁・天井の装飾が豪華そして繊細になる。まるで白いレースのように。どんなに見ていても見飽きることのない華麗さ・・・・これだけの物をつくれるということは、なんて深読みしちゃうんだなあ。
この時代に柱の上下に鉛を使って免震していたんですって・・・・さすが!!
1時間20分ほどでハエンのパラドールへ。宿泊
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家