サグラダ・ファミリア聖堂・・・・着工1882年って・・・131年前か。でもガヴディは1926年に亡くなっている。
この聖堂は公的資金ではなく、信者の寄付で建てられてきたものだという。最近では入場料収入もすごいかも。だから資金が底をつくとストップしていた工事も、この頃完成の予定年数も語られているようで・・・・もしかしたら私でも完成を見れるかもしれない・・・・指折数えたりして。
長い年月は外部の彫刻の色にも時代の変遷がわかる。修復したところは色が白い、その修復は日本人の外尾悦郎の作品だという。東側の側面「生誕のファサード」・・・・これはまさに石の聖書だ。
塔の左側の小尖塔にきれいに見えた果物は、ベネチュアガラスでできたと聞いた気がするが、これも外尾さんの作品らしい。
外部の柱の下に亀。海亀と陸亀。柱を通って雨水が亀の口から出るのだと・・・・あらあら・・・ガヴディを尊敬する気持ちがちょっとずつ芽生えていく。
この吐口は壁のところどころにもある、とかげ・蛇・カメレオン・ワニ・カタツムリなどがみんな下向きなのはそのためらしい。
内部に一歩入って・・・・仰天!!
これって宇宙人の建物!!
って思った。まるで狂気のよう、でもカヴディは天才だって分かるわ、私でも。
こんな建物つくる人がほかにいると思えない。
内部の石柱は森のイメージ、柱は途中から枝分かれして屋根を支えている。この枝分かれしている部分のデザインのユニークさが宇宙人を連想させるのかもしれない。
そして丸天井は木の葉のようにも花のようにも見える、その花の芯にも見えるのはベネチアガラスらしい。
帰ってきて出社したら、みゆきさんが開口一番に「サグラダ・ファミリアへ行ってきましたか」と聞いた。2日ほど前テレビで放映があったのだという。
若林さんも「僕も本物を見てみたい」と。
私もずっと前テレビで見たけれど、実物はインパクトがすごい。
この聖堂2010年にローマ法王が見えて、正式に教会として認定されたというが、どちらの教会を訪れてもたいがい内部は暗いが、ここは明るい、そして白い。そして外部と内部のギャツプが猛烈。
ステンドグラスもまだ全面に入っているわけではないが、ステンドグラスを通した光が天井や壁を染めていて夢の世界に私の心も漂う。
なんかやっぱりため息ものだわ。
反対側の外部は東側の「生誕のファサード」に比して、イエスの死をテーマにした「受難のファサード」だが、その彫刻は生誕に比べるとまさしくシンプルそのもの。
でもそこに漂う悲しみ・・・こんなに押しせまってくるものを私は知らない。私はこの彫刻になによりも心を打たれた。
団体ツァーは展望台も地下もスルーだけど、まあ感動も全部受け入れて吸収しきれないから、こんなもんかもしれない。
なんたって高いところは見えない、これからテレビで見たなら私は感動しまくるに違いない。
カヴディはいないけれどのその設計に基づいて建築されている。その建築には最近の技術の進歩も待たねばならなかっただろうなあ、大きなクレーンを見るだけでもそう思える。
是非実物をごらんになってください!!・・・・とても表現できません。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家