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田植シーズンとТPP

 ようやくに雨が降ったようで、今朝の新緑はいっそうみずみずしい。夜中に車の音がかすかに水をはじく音なのを夢うつつで聞いていた。

 土・日はいつもの通勤路は銀座のごとく賑やかだった。早苗を積んだ軽トラックやトラクターが道路の主役。

 それでも水不足は間違いないようで、水路の下流は乾いた田んぼが続いていた。
だから雨をみんなが心待ちしているのであった。

 夕食後の散歩で、今は委託している我が家の田んぼに田植がすんでいるのを眺める。
長い畝にきれいに植えられている。父が植えていた時は短い畝だったような気がする。
 大型機械だから、折り返しの数が少ないほうがいいのだろう。

 本当なら夫と私がやらねばならないところなのだが・・・・と複雑な思いがした。

 先日訪問したお客様に「お田植えはお済ですか?」とうかがったら、「少しばかりなので委託しています」とかえされた。

 少しならかえってやりそうと思うのは、農業を知らない人の思考かもしれない。

 あらゆる機械が必要になるから・・・・みんなが一斉に仕事をするから・・・やつぱり個人所有が前提となる。

 あの機械、この機械となる、高齢になればなるほど機械がいるのかもしれない。

 我が家も自家用米だけは作っている。と言ってもそのほとんどの過程を頼んでいるのである。先日お田植の後のお茶の時間、お願いしているおじさんの話をきいていて思ったのである。

 機械のために働いている・・・・と。

 田植機だってどんどん大型になっているし・・・機能も付加されているらしい。
 切藁をかき出さない装置がついていると聞いて、40年前の田植機しか知らない私は、心底驚いたのである。

 おまけに「畦塗り」の機械もあるのだとか・・・・あ~あ驚いた。

 農業の世界も確実に機械化が進んでいるんだわー。
 だから機械のために働くことになるというのは、あながちウソではなさそう。

 ТPPで県内の農業に与える影響の試算がでていた、年500億円とか・・・・その一方10年後の産業の総生産額は600億円上がるだろうと。

 国内で米を作り続けることがはたして可能なのだろうか。この美しい水田風景は見れ続けるだろうかと思ったものである。

 このところ自分の中で食に対する不安が強くなっている。安さと安全は両立するとは思えない。

 外食よりも自分で作った物が一番と思うようになった。これって単に・・・・なんだよね(笑)
                        依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家

                          

 

 

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