こんにちは、水口です。
広々とした玄関ホールが印象的なお宅をご訪問いたしました。
新築当初は、とても爽やかで明るい白い壁紙だったのだと思います。
しかし、20年以上経過して壁紙からアクのようなシミが滲み出ています。
当時の無添加、健康志向のブームもあり、和紙調の機能付き壁紙を使用されていたようです。
機能付き壁紙の良い点は、その名の通り通常のビニルクロスとは違い、室内の湿度を多少なり調整してくれる機能を持っているということです。
確かに機能性壁紙の湿度調整力は魅力的ですが、汚れに対しては逆に吸着しやすいというデメリットがあります。
空気中に含まれる水分が壁紙の表面上(または内部)に吸着されるのですが、その水分はどうなるのでしょうか。
空気が乾燥していない場合、つまり湿度が高い時なんかは幾分かそこに残留するのかと思います。
つまり、空気を100%排出することはほぼ無いので壁紙の表面上(または内部)に空気中の不純物が残留すると想定できます。
その不純物の堆積が汚れであったり、内側からアクになって表面化してきます。
特に直接手で触れる部分は、長年の摩擦で表面が毛羽立ってくる為、更に汚れが付きやすい状態になります。つまり、手の汚れと大気中の汚れの二重の汚れが付着しているわけですから、触れる場所は更に汚れやすい環境になります。
お施主様は、写真のように石膏ボードの下地が格子のように浮き出てくるような状態になりにくく、汚れにくいクロス紙をご希望でした。
この度は、新築時に選ばれた物とは違い調湿機能はありませんが、汚れをはじきやすいタイプの壁紙で「空間を蘇らせるような」爽やかなホワイト色で、塗り壁調のビニルクロスをご提案させていただきました。
工事前に範囲測定と見積りを作成し、素材や柄に納得をされてから工事に取り掛かることになりました。
〈 施工1日目 〉
工事初日は床や階段に養生を施し、足場屋さんに吹き抜け玄関に適したサイズの鋼製足場を設置してもらいました。
合わせて照明器具やコンセント、階段の手摺り等を取り外し、作業しやすいようにします。(キレイに拭き掃除のチャンスです!(^▽^)/)
〈 施工2日目 〉
クロス職人が入り、古い壁紙を撤去しました。足場の上は6m程度あり、大変危険な場所です。
職人が安定した場所で安全に作業できる環境を確保するのもライファ今治のとても大事な仕事です。
その後、下地を確認しながら不備のある所をパテ埋めしていきます。
下地のパテが乾き次第、クロスを天井 → 壁の順で施工していきました。
〈 施工3~4日目 〉
3日目にはクロスは全て貼り終わり、照明器具も復旧しました。(せっかくですから、吹き抜け上の窓も拭いてさっぱりしておきました(^▽^)/)
最終日の4日目に足場の解体をしました。
開放感のある吹き抜け玄関は新しく生まれ変わりました。
更に、壁紙をビニールクロスにすることで手に触れる部分は前回の物よりも汚れに強くなりました!アクやシミが出てこなくなると100%お約束できるというわけではないのですが、前回よりも長持ちするのではないかと期待しております。
お施主さんご自身がご自宅をきれいに管理されていることもあり、室内ドアや床が綺麗だったので、壁紙単体でも生まれ変われるリフォーム工事ができました。
些細なことかもしれませんが、リフォームを始めるきっかけは、ちょっとした意識だと思います。大げさに考えずに、お気軽にライファ今治にご相談いただけたら幸いです。v(^▽^)v
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