おはようございます。
今朝も分類としてはエクステリア工事ですが、今回も内容的にはちょっとしたことです。
続く時は続くもので、最近多い内容です。
既存のブロック塀の上にそのままフェンスをつけてくださいという内容。結論から申し上げると、うち的にはNGな工事になります。柱が建つところだけ「コア抜き」と呼ばれる方法で穴を空けることができれば可能なのですが、ブロックの厚みが10㎝。で、建てるフェンスの柱にもよるのですがそのコア(穴)の大きさが小さくてもだいたいΦ6㎝ぐらい。そうなるとブロックの耳のところしか残らなくなり、剝がれて落ちてしまう可能性が高いのです。今回のように古いブロックなら尚更です。
ということで、ご提案させていただくのが、既存ブロックの上にもう一段足してその上にフェンスを施工する方法です。いつもと同様、基礎の上にブロックを積む時と同じようにアンカーを挿して新しく積むブロックと既存ブロックを一体のものにします。その際使うアンカーはケミカルアンカーと言ってガラスの筒状のものの中にケミカル(薬品)が入っててそれを穴に入れて上から鉄筋を挿すことによってガラスが割れます。中から薬品が出て来てそれがブロックと鉄筋を一体にするという仕組みです。聞くところによるとこの接着力は半永久的にもつとのことです。
今回は既存ブロックが6段でさらに1段足すということなので7段になります。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、建築基準法によると高さが1.2mを超えると控え壁が必要です。ブロック1枚が20㎝なので6段を超える場合、つまり7段以上積む時は控え壁が必要なのですが、「コンクリートブロック塀設計基準」という建築基準法とはまた別の基準では1.6mを超えたら必要となってます。そのことをお施主様にご説明の上、納得していただき、施工させていただきました。
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