施工例Ⅰ
スケルトンリフォームとは、近代人気のリフォームのいひとつです。
建物を"躯体"と呼ばれる骨格の状態まで撤去し、解体するリフォーム方法。床や壁、天井を全て
取り払って行われることから「スケルトン」と呼ばれています。
建物を骨組みまで解体するため、見えない・手を加えにくい部分の改修工事ができるのが最大の
メリットです。骨組みを丈夫に補強できれば、築年数が経過した家でも永く住み続けられます。
また、壁や内装を撤去するため通常のリフォームでは難しい水回り設備の移動や間取りの変更の
自由度が高いという特徴があります。
スケルトンリフォームのメリット
▶間取りの可変性が高い
スケルトンリフォームは、建物を骨組みの状態まで戻すため自由に間取りを決めることができま
す。建て替えをしなくても、既存の家を新しい家のように作り変えることができるので、子供の
成長やセカンドライフなど、ライフステージに合わせた暮らしができます。
施工例Ⅱ 施工例Ⅲ
▶断熱対策・耐震補強がしやすい
時代の変化に伴い、耐震基準に満たない古い建物にスケルトンリフォームを施すことで、現代で
の性能基準までに引き上げることができます。
建物全体の断熱性能が向上すれば、冷暖房効率も上がり、省エネにも繋がります。
▶配管などの構造補強がしやすい
現状住む上では問題がなくても、経年劣化によって給排水管・電気配線に問題が発生することも
考えられます。スケルトンリフォームなら、それらの修繕や交換もしやすいです。
また、全室無線LANを使えるようにしたいなどといった要望が叶えやすいのも魅力的です。
▶コストパフォーマンスが高い
スケルトンリフォームは、既存建物の内外装がほぼ新築同様になります。
また、新築に建て替えるよりコストを抑えることができます。
ただし、建物の劣化が激しい場合や機能にこだわりすぎてしまった場合は、費用が割高になる傾
向にありますので注意が必要です。
スケルトンリフォームのメリット
▶適用できないケースがある
壁式構造マンション
"壁式構造"とは、壁で建物を支えている構造のマンションです。
柱や梁で支える"ラーマン構造"と呼ばれる造りのマンションに比べて、室内がすっきりしている
のが特徴ですが、スケルトンリフォームをする場合には撤去しても構造に問題がない間仕切り壁
しか撤去することができません。
建物を支えている耐力壁は残さなければならないので、間取りに制限がかかるか、場合によって
は断念せざるをえないです。
マンションの規約で禁止されている
マンションによっては規約でリフォームの範囲や使える素材に制限を設けている場合があります。
例えば、階下に騒音が響くのを防ぐためにフローリングへの変更を禁止していたり、躯体への壁
打ちや穴あけを禁止しているケースです。
スケルトンリフォームを検討した段階で、管理規約や契約書に記載されている設計、工事に関す
る規則を確認しておくことが重要です。
▶部分リフォームよりコストがかかる
新築・建て替えなどと比較するとコストパフォーマンスが高いです。
とはいえ、規模の小さいリフォームに比べれば高額になります。できることが多い分、さまざま
なアイディアが思い浮かび予定外のコストが発生することも多くなりがちです。
▶工期が長い
ほぼ取り壊しの状態にしてから作り直す大規模な工事となるので、施工中は仮住まいが必須です。
リフォーム完成までに仮住まいを先を用意し、数か月間そこに引っ越しをする必要があります。
あらかじめ工期を確認した上で、仮住まいの準備やその他の計画を立てるようにしましょう。
まとめ
スケルトンリフォームは建物の骨組みまで解体して再構築するリフォーム方法です。
躯体の補修や耐震・断熱性能など、普段見えない部分もメンテナンスをすることができます。
今回挙げたメリットデメリットを踏まえたうえで、ぜひ検討してみてください。
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