リビング・寝室・居室のリフォームやリノベーションをしたいと思うのはどのような時でしょうか?
長い時間を過ごすリビング・寝室・居室は、暮らし心地を左右することになるため、ちょっとしたことでもリフォームを失敗したと感じやすい場所でもあります。
リビング・寝室・居室リフォームで起こりがちな失敗例を把握して、後悔のないリフォームをしましょう。
今回はリビング・寝室・居室リフォームで失敗しないために、リフォームの失敗例と成功させるためのポイントをご紹介します。
リビング・寝室・居室リフォームの失敗例
失敗例1:大きい窓にしたことで、周囲の視線が気になる
リビングに大きい窓を設置したことで、お家の中にいるにもかかわらず近隣や道路など外からの視線が気になるようになってしまい、カーテンを開ける事が出来なくなってしまったという失敗例です。
リビングの大きな窓は、自然光をたっぷり取り入れるだけでなく、開放感も演出してくれます。
せっかく大きな窓を設置したのに、カーテンを閉めっぱなしにしてはもったいないので、大きな窓を設置する際には、窓の位置や高さを考慮しましょう。
窓の方角によっては夏暑くなってしまうこともあるため、その点も注意してください。
失敗例2:リビング階段のせいで狭く感じる
近年の住宅デザインで人気なのが、ご家族とコミュニケーションをとりやすいおしゃれで利便性の高いリビング階段です。
しかし、リビング階段を設置したことで「リビングに圧迫感が出てしまった」「2階への動線が悪くなった」などの失敗例があります。
リフォームでリビング階段を設置する場合は、階段の位置だけでなく、2階への動線や家具の配置などお家全体のバランスを考える必要があります。
リビング階段はメリットも多くありますが、施工する場所によっては臭いや音が2階に伝わりやすいなどデメリットもあるため、しっかりと把握して計画を立てましょう。
失敗例3:壁紙を変えたら落ち着かない
お部屋の印象を決める重要な要素の一つに、壁紙があります。
明るいお部屋にするために、壁紙を明るい色に変えたことによって、逆に落ち着かない雰囲気のお部屋になってしまったという失敗例があります。
色はホワイト一色でも何種類もの色があり、色によって心理効果を受けるため、健康面に影響を及ぼす可能性もあります。
また、同じ色でも人によって受ける印象も変わってくるため、色の心理効果はデザインにおいて重要な要素となります。
リビングは柔らかい色や軽い色、寝室は沈静色や寒色にするなど、お部屋ごとに合った色を選び、家具や小物類などとのコーディネートを考えることで、おしゃれな印象の落ち着けるお部屋にすることができます。
失敗例4:方角の選択
寝室リフォームにおいて、方角の選択は使いやすさに関わってきます。
東側を寝室にしたことで、夏は早朝から眩しくて目が覚めてしまうということが起こりがちです。
逆に、西側を寝室にしたことで、西日で部屋が暑くなってしまい、夜は熱がこもって眠れないという失敗例もあります。
寝室は、基本的に寝ることになる夜使う部屋のため、日が当たり過ぎる方角は使いにくさを感じてしまうかもしれません。
また、大きな窓は明るくなりすぎたり、音の問題も発生してしまうかもしれません。
寝室リフォームをする際は、方角や窓の位置、高さ、大きさにも注意しましょう。
失敗例5:音がうるさい
リビングの隣や真上に寝室を設置してしまうと、話し声やテレビなどの生活音が気になってしまい眠れない原因になる可能性があります。
夜遅い時間に帰宅して浴室を使用する音や夜中にトイレを利用する音、道路側に寝室があることでの車の音などで目が覚めてしまったということも起こったりします。
特にお子さんがいらっしゃる場合は、成長するにつれて生活リズムが変わっていくため、大きな音が発生する可能性のある場所から離れた位置に寝室を設置した方が良いでしょう。
失敗例6:コンセントの位置が使いにくい
リビング、寝室、居室のコンセントの位置は、快適さ、便利さを左右します。
ソファーでスマホを使いながら充電をしたり、寝るときにベッドサイドで充電したりと使いやすい場所にコンセントがないと移動しなければならず、億劫に感じてしまいます。
スマホを目覚まし代わりに使用していて、充電がなくなり鳴らなかったなんてことも起こりかねません。
また数も重要で、使いやすい場所が一箇所しかなく、そこに集中してしまうと他の家電を使用したいときに抜き差ししなければならないため、使いにくいものになってしまいます。
使いやすい場所に必要な数配置することで、暮らしやすさの向上につながります。
失敗例7:間取りと家具のミスマッチ
リビング、寝室、居室の間取り変更を行う際は、配置したい家具に合わせた間取りを考えなければなりません。
お部屋の配置やサイズを変更したため広さと家具の大きさが合わず、動線が悪くなってしまったり実際より狭く感じてしまったりすることがあります。
家具を置きたい場所とコンセントが被ってしまったなんてことも起こりえます。
お部屋の間取りを変更する際は、リフォームする前に具体的に配置をイメージして、実際に家具のサイズを測って、サイズがあっているかどうかをしっかりと確認しましょう。
失敗例8:吹き抜けにしたことで冷暖房効率が悪くなった
広々とした開放感のある吹き抜けを取り入れたことで「冷暖房効率が悪くなった」「光熱費が高くなった」といった不満の声を挙げる人も少なくありません。
吹き抜けにすることで2階がつながり空間が広くなっているため、冷暖房しなければらない空間も広くなります。
そのため、エアコン1台では性能が足りず効率が悪くなってしまい、光熱費の増加につながってしまう可能性が高まります。
暖かい空気は上に行き、冷たい空気は下に行く性質があるため、夏場は吹き抜けであってもそれほどの影響は受けませんが、冬場は暖かい空気が上に逃げてしまうため、床暖房やシーリングファンなどをうまく併用することで、弱点を補うことができます。
失敗例9:収納スペースが足りない
リビング、寝室、居室リフォームで、広さを優先したため収納スペースが足りなくなってしまったというのはよく起こる問題です。
衣類や小物類、日用品、インテリアアイテムなどの収納に十分なスペースがないと、お部屋が散らかりやすくなったり、生活感が出てしまうといったことが起こる可能性があります。
また、必要な物が使いづらい場所にあったり、見つからないなど使い勝手が悪くなることも考えられます。
使いやすさと量を考慮した収納スペースも考えるようにしましょう。
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リビング・寝室・居室リフォームを成功させるためのポイント
ライフスタイルに合った居心地の良いスペース
リビングで家族団らんしたり、居室でのんびりとごろごろしたりとライフスタイルによって過ごし方も変わってきます。
ただ、基本的には体を休ませたり、リラックスしたりといった使い方が多いため、その使い方にあった居心地の良いスペース作りをすることが理想的です。
近年は、在宅ワークをする方が増えた事で自宅で過ごす時間も増え、リビングや居室に居る時間も長くなったという方も多くいらっしゃいます。
今までよりも長く自宅にいることによって感じる、解決したい悩みや不満、不便を解消するために、ライフスタイルに合った、より快適に過ごせるような環境作りを行うことが大事になってきています。
快適性の確保
リビング、寝室、居室は、長い時間を過ごす事が多い場所です。
そのため、快適な環境を作ることが重要で、快適性を損なう要因として温熱環境があります。
冷暖房を適切に使用していても、お部屋間での温度差やお部屋の上下温度差などで、寒暖の不快さを感じることがあります。
この不快さは、健康を害する恐れもあるため注意が必要です。
快適な温熱環境を確保するためには、適切な冷暖房設備の使用のほかに「断熱対策」と「気密対策」が必要です。
温熱環境を適切にすることで、夏でも冬でもお部屋やお家の隅々まで快適な室温を保てます。
将来のことと利便性
リフォームやリノベーションは、ご自身のこだわりや理想を追求することが可能なため、凝ったデザインや流行りのレイアウトにしたくなります。
デザイン性はもちろん重要ですが、デザイン性だけでなく将来のことや利便性を意識することも大切です。
お子さんが成長したときのことやご自身が年齢を重ねたときのこと、ライフスタイルの変化やランニングコストに関することなど、少し先のことを考えてより住みやすいお家にできるようにしましょう。
まとめ
リビング、寝室、居室のリフォームにおいて、失敗しないためには計画段階から慎重な検討が必要です。
リフォームした後のことを具体的にイメージしながらプランを立て、専門家のアドバイスを受けることも大切です。
間取りや家具の配置、色など細部に至るまで考慮することで、満足のいく結果を生み出します。
失敗例を参考に、自分の理想とする空間づくりを目指しましょう。