洗面化粧室リフォームを行う際は、ほとんどのケースで洗面化粧台の交換も行われます。
洗面化粧台は毎日使う設備だからこそ、清潔で、使いやすい状態を保ちたいものですが、使用頻度が高く、手洗いだけでなく身支度を整えたりと使用用途も多岐にわたるため、汚れやすくカビなど湿気の問題も起こる場所です。
洗面化粧室は狭いことも多いため、洗面化粧台の高さや収納、お掃除のしやすさなどのポイントを把握しておき、満足度の高い洗面化粧室リフォームを行いましょう。
今回は洗面化粧室リフォームで失敗しないために、洗面化粧室リフォームで起こりがちな失敗例と成功させるためのポイントをご紹介します。
洗面化粧室リフォームの失敗例
失敗例1:デッドスペースができてしまった
洗面化粧室のリフォームでよくある失敗例のひとつが、デッドスペースができてしまうことです。
洗面化粧室の広さと洗面化粧台や洗濯機の大きさのバランスが悪く、間に隙間が出来てしまって無駄なスペースになってしまうことが多くあります。
このデッドスペースは見た目だけでなく、掃除がしにくいような隙間だとお掃除やメンテナンスが大変になり、汚れやカビが繁殖するもとになってしまいます。
洗面化粧台を交換する際は、洗濯機とのバランスも考えたサイズを選び、洗面化粧台と洗濯機の間に不自然な隙間ができないように注意しましょう。
洗濯機を買い替える予定がある場合は、新しい洗濯機の大きさも考慮して洗面化粧台の大きさを決めるようにしましょう。
失敗例2:洗面ボウルの高さが合わない
洗面化粧台リフォームの際には、大きさだけでなく高さも重要で、高さが合わずに失敗したと感じるケースもよくあります。
使う人の身長を考慮しないと、洗面ボウルの位置が高すぎて水が腕を伝って床が水浸しになってしまったり、逆に低すぎて腰を痛めてしまったりと使いづらい洗面化粧台になってしまいます。
ご家族の身長も考慮したうえで、実際にショールームやモデルハウスなどで洗面化粧台を見ることで、失敗をなくすことができます。
失敗例3:換気と寒さ
脱衣所を兼ねることが多い洗面化粧室で問題となることの一つに、冬場の寒さ問題があります。
リフォームの際に洗面化粧台の交換のみを行い、後で冬場の寒さ対策もすればよかったと後悔してしまう方がいらっしゃいます。
脱衣室はリビングから遠い位置にあることが多いため暖気が伝わらず、また湿度が高くなりやすい場所のため窓や換気扇などで換気する事が多いので、冷たい外気が入りやすく寒くなってしまいやすい場所です。
寒さは私たちの体に想像以上の負担をかけ、ヒートショックの危険性も高くなるため、特にご高齢の方が利用される際には注意が必要です。
せっかくリフォームをするのであれば、冬場の寒さ問題も改善しましょう。
失敗例4:収納スペースが足りない
洗面化粧台を広いものにしたいと考えた結果、収納スペースが足りなくなってしまったという失敗例があります。
洗面化粧台にはデンタル用品や化粧品、ヘアケア用品などの日用品を入れるスペースはありますが、脱衣室を兼ねる場合にはタオルや衣類などの収納スペースも必要となるため、間取りやライフスタイルも考慮した収納スペースを考えておく必要があります。
デザイン性を重視して洗面台を造作した場合などは特に収納スペースが足りなくなる可能性が高いため注意しましょう。
失敗例5:高い位置の収納が使いづらい
洗面化粧室の収納スペースを増やそうと高い位置に収納を付けたけれど手が届かず使わなくなってしまったという失敗例です。
高い位置の収納は、物を出し入れするたびに踏み台を使わなければならないため手間がかかり、また踏み台の置き場所も考えなければなりません。
洗面化粧室は収納スペースが不足しがちな場所ではありますが、収納容量を増やすことだけではなく、使いやすい収納にすることも心掛けると良いでしょう。
失敗例6:コンセントが使いにくい・数が足りない
ドライヤーやヘアアイロン、電動歯ブラシ、電動髭剃りなど家電の使用頻度も高い洗面化粧室は、洗面化粧台に付属のコンセントだけでは、その都度付け外しを行わなければならなかったり、消費電力に制限があったりして使いづらいと後悔することがあります。
また扇風機やサーキュレーター、電気ヒーターなどの季節家電や掃除機なども使用する場合には「コンセントの数が足りない」「使いやすい位置にない」といった問題も生じる可能性が高いため、洗面化粧台とは別の低い位置にコンセントを増設しておくと便利です。
洗面化粧台や収納、棚などの位置とバランスを考えつつ、どういった家電をどういった頻度で使用するのかを確認し、コンセントの位置と数を決めましょう。
失敗例7:床下の腐食と床材選び
洗面化粧室は、床が完全防水にはなっていないことが多いため、湿気の影響を非常に受けやすい場所です。
気を付けてはいても、水がはねたり、こぼしたりといったことが起こってしまい、床や壁にカビが発生しやすくなってしまいます。
浴室からの湿気も多いため、床下が腐食してしまうといった深刻な事態に陥ってしまう可能性もあるため注意が必要です。
リフォーム時に洗面化粧台交換のみを行い、あとから床下の腐食に気づいたとならないように、リフォームを行う際には、床下のチェックもしっかり行うようにしましょう。
また、床材の種類は豊富にありますが、耐水性の高いものを選びましょう。
洗面化粧室リフォームを成功させるためのポイント
洗面化粧室リフォームを成功させるためには、以下のポイントに注意することが重要です。
①予算を明確にする
リフォーム費用は、設備や機能、素材の選択などで大きく変わります。
解決したい日常の出来事を予算内で行うにはどのようなリフォームができるのかを把握し、それに基づいて計画を立てることが大切です。
②プランをしっかりと立てる
リフォーム前にどのような洗面化粧室にしたいのかプランをしっかりと立てましょう。
広さと設備の大きさのバランスを考え、ご家族のライフスタイルに合ったものにし、「導入しても使わなかった」「流行りが終わり別のデザインにしたい」など後悔することがないようにしましょう。
③機能性や使い勝手を考慮する
洗面化粧室は、機能性や使い勝手が重要な場所です。
洗面化粧台の大きさや鏡の高さ、収納スペースの配置や量、照明の明るさなどをよく検討し、使いやすく快適な空間を目指しましょう。
洗面化粧台の使い勝手は実物でしか確認できないことは多くあり、カタログやホームページなどで見たイメージと変わることもあるため、実際に見てみることをおすすめします。
④デザインや素材を選ぶ
デザインや素材は、洗面化粧室の印象や使い勝手に大きく影響します。
自分の好みに合ったものを選ぶだけでなく、素材の特性やメンテナンス方法なども考慮しましょう。
お手入れのしやすい素材を選ぶことで、長く綺麗に使うことができます。
⑤専門家に相談する
リフォームは、住宅知識のある専門家に現地調査をしてもらい、具体的なアドバイスをもらうことが望ましいです。
取付業者は、設備を取り付けることが仕事のため、床の状態やこうした方が使いやすいなど気にかけてくれない可能性があります。
専門家に相談して、失敗しやすい箇所や注意すべきポイントなどリフォームに必要な知識を提案してもらうことで、より満足度の高いリフォームをすることができます。
まとめ
洗面化粧室の失敗例とリフォームを成功させるためのポイントをご紹介しました。
洗面化粧室は、ご家族全員が毎日利用する、日常生活で欠かせない場所です。
ご家族全員がストレスなく利用できるように、洗面化粧台のサイズや広さ、周囲とのバランスなどを総合的に考えて理想的な洗面化粧室を作りましょう。
大栄建設は、横浜市、川崎市を中心に快適に暮らすための家づくりリフォームのお手伝いをしている工務店です。
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