こんにちは。
大久保です。
今日は第九話目として、I様邸の第二期工事を紹介させていただきます。今回は寝室とWICの完成までのご紹介となります。改修計画図面と合わせて施工進行をお楽しみください!!
【現況図】
【改修計画図】
【家具片付け前洋室】
施工開始前の状態です。ここからの開始だと大変なので、第二期施工開始前の2回に分けて、ベッドばらしや家具処分のお手伝いに伺いました。そのおかげで施工開始時は・・・。
【施工前洋室】
娘さんが使用されていた部屋です。巣立たれた後はしばらく物置部屋となっていました。じゅうたんで汚れなど拭けなかった為、大分汚れが出てしまっています。今回のリフォームでフローリングに変更し、拭きやすく清掃しやすいようにします。写真4枚目の入口脇の収納は裏側のリビングから使用出来る収納に作り直しの予定です。扉を撤去し、壁でふさぎます。
【養生】
第一期工事から約1ヵ月半空きましたので、養生は全てやり直しで御座います。正月挟みますので一度リセットし、新年を気持ちよく迎えていただきたいので。再養生もきれいに出来たと思ったら、管理人さんから『1週間後に共用部の全体清掃あるので一度剥がしてくださいね♪』と・・・仕方ないですね(-_-;)
【収納物の逃がし場所】
ベランダに養生を敷き、押入や寝室収納内にあった収納物を逃がします。外で雨にさらされる可能性あるのでビニールでしっかり養生をします。
【解体開始】
洋室のじゅうたんを剥がし、下に敷かれていたアンダーフェルトも撤去します。部分的にボンド使われていてフェルト残ってしまっていた部分もスクレーパーを使いきれいに剥がしきります。
寝室側からの収納と奥側にあった和室の押入を解体します。ダクトプレートあったのでわかってはいましたが邪魔な排水管が上階から貫通しています。この部屋だけのモノだったら良かったのですが、残念ながらこのI様邸の縦の並びに必須の共用排水立管です。この部屋に設置するエアコンのドレン排水を流し込む為の管になります。無ければより施工しやすかったのですが(>_<)
居住スペースになります。寝室出来るまではこちらで就寝いただきます。施工中の日中の在宅の場合の居場所でもあります。埃などの飛散を抑えられるように和室の真ん中でビニールカーテンを作り、間仕切りました。I様の寝場所兼居場所と施工場所を区分けさせていただきました。
寝室ドアも撤去し、解体完了です。積み切れなかったゴミは翌日持ち出します。
【電源及びTVアンテナ増設の為の配線施工準備】
寝室にTVやコンセント増設を行います。寝室は浴室の隣にあり、その間仕切り壁に増設を考えていました。浴室の天井裏スペースを作業場所とし、リビングサイドからのTV線の配線作業を行います。仕上がっている場所に立ち入りますので養生は念入りに行います。
【増設箇所】
ベッドで寝ながらTVを見る可能性高かった為、TVボード置き場付近にコンセントとTVアンテナを増設しました。
ベッド脇部にもコンセントを増設しました。仮に私が住むなら必須のコンセントです。寝ながらスマホをいじる私にとっては寝場所付近のコンセントは欠かせません。I様も同じ考えのようでした。
【WIC下地造作】
解体が済んだら下地の造作作業に入ります。WICの入口には片引き戸を設置する予定です。排水管を囲う柱型と戸を引き込む戸袋を合わせて造作します。床のフリーフロアと天井の造作も合わせて行いました。
【寝室エアコン設置の配管作業】
エアコンの冷媒管の配管とドレン排水の下準備を行います。冷媒管は室外機設置のベランダスペースから、ドレン排水は共用の排水管に流し込むように配管しました。
配管の接続箇所に点検口を造作します。何かあった際の点検や年数経過で交換必要になった際の作業スペースにもなります。将来的な更新性も考えて施工する必要あります。
【寝室床貼り】
荷物があると施工しづらいので、WIC内に全て移動します。施工前日の片付けの際にこういうちょっとした手間は済ませておきます。こうしておけば職人さんも気持ちよく朝から施工を開始出来ます。こういう一手間が良い現場に繫がると思い、手間をかける昭和親父な私です(-_-;)
床を貼る墨出しです。この割り振りを基準に貼り進めます。奥壁に見えるのは工程表と計画平面図になります。各職方が見えるところに掲示し、出来上がりを共有出来るようにしておきます。
朝の墨出し後はお任せしましたので施工中写真はありません。床貼りは完了しています。これから先の施工の為の養生をします。そして、WIC内の荷物を寝室側に戻します。次の日は寝室は内装施工、WIC内は床貼り施工と同時進行しますので整理がしっかり必要です。これも昭和親父の仕事です(-_-;)
【WIC床貼り】
今回の施工では既存フローリング部分はそのままで上貼りで仕上げる仕様になっていました。廊下から寝室、寝室からWICと繋がりある場所になるので色目が統一出来るように新規床施工部も同材料にて提案しました。パナソニックのウスイータというシリーズで厚さ1.5㎜の超薄床材になります。専用の薄手の両面テープで貼り付けを行います。LDK・廊下・寝室は床の流れ(貼り方向)は同じです。WICだけ流れを変えます。長手方向に流した方が部屋の広がりを感じられる為です。
【WIC床貼り及び棚取付準備完了】
入口付近に見切りを設置し、床を区分けしました。
枕棚を設置し、棚柱(棚受け取り付ける金物)も設置しました。棚柱は仮付けです。内装施工前にレベルを取り取付、最低限のビスのみ残し、内装施工をします。内装施工後に取付だとやり直しきかないので、こういう作業は事前に行っておきます。あとは内装施工と棚の仕上げを残すのみとなりました。あまり間仕切りをし過ぎず、I様お持ちのコンテナボックスなどを利用しながら収納いただく、比較的自由な使い方出来るWICとなります。
【内装工事】
ここまで来ると第二期工程の山場を越えたかな?という感じになります。下地造作の作業は結構詰め込んだ内容でしたので、押せ押せの進行になってしまいました。内装施工の日程決まっています。内装作業を行うまでに寝室及びWICの木工事を完了させなければなりません。施工の進行を安定化させる為、私も出来る作業は手伝います。インパクトドライバー片手に壁や床の捨て貼りベニヤをビス固定していました。あとは音の出ない作業などを施工前の朝と、施工後の夕方の時間帯に対応するなどで工期短縮を図りました。私は大変ですが・・・(-_-;)
【エアコン及び照明取付】
内装が終わると、照明器具やエアコン取付の工程に移ります。事前準備しっかりとしてあったのでスムーズな施工進行です。
【寝室完成】
エアコン取付も無事に完了しました。就寝時に風が直接当たらないようにエアコン向きを変更しました。当初位置だと風直撃でしたので。ヘッドボード側の壁紙は今回施工のテーマカラーに合わせて提案させていただきました。アクセント入ると部屋の雰囲気がぐっと締まります。
奥様と旦那様用のベッドです。お施主様に任せるといつまでも終わらなそうな感じだったので私が組立ました。簡単な家具屋さん購入タイプを想像していたら、まさかの・・・。梱包を見た際の驚きは今でも忘れません。何でこんなにコンパクト・・・フル組立品か!?この日の夜から寝室として利用いただく予定だったので、急いで開梱し組み立てます。この写真撮影時は19時くらいでしたが何とか無事に完了。現場監督??元請け??って結構大変ですね(-_-;)
寝室の入口も新しいドアに交換しました。戸当たり付けるまでは取手が壁にぶつかるので寝室側の取手を養生して、壁が傷付かないようにしました。通り部分はベランダに逃がしてある収納物の戻しや段ボール開梱などの作業を行うので再度養生をしておきました。
WIC入口の片引きドアになります。開きドアタイプの方が施工は楽でしたが、それだと家具の置き方に制約出来ますし、開け放したままでの出し入れ作業がしづらいです。ここは引戸一択の提案かと思います。
開け放したままにして定期的に風を通していただくとWIC内の室内環境も良くなります。忘れずにお願いします(><)
洋服掛けスペースは枕棚+ハンガーパイプだけの簡易収納にしました。ここはI様が好きに使えるようにフレキシブルな対応を考えての提案になります。奥側は棚柱を利用した可動棚収納スペースになります。
これで第二期の寝室及びWIC造作工事は無事に完了しました。約2週間の施工でした。予定通りの工程で完了出来ましたが、全てスムーズに進んだ訳ではありません。WIC内の梁型造作手間やエアコン配管作業との絡みなどあり、思うように進まなかったりもありました。そして心配していた通り、一週間を超えたあたりで奥様が狭い就寝スペースで休息不足に陥ったり、第三期工事の片付け準備などで精神的に参ってしまいました。普段いない人が家にいたり、普段と違う環境で何日か過ごすと知らず知らずのうちに心に澱が溜まってしまいます。俗に言う『リフォーム疲れ』です。私も出来る限りは現場に足を運び、負担を少しでも減らせるようにと第三期施工に向けた片付けの手伝いや施工完了後の清掃をしっかりするなど努めましたが・・・。こればかりはどうにもならないところではあります(-_-;)ゴール見え始めていた時期ではありましたのでそこまで乗り切れば!!と励まさせていただき、そして片付けはまだ他日程でも対応出来る作業なので寝室出来るまでは中断いただくなどアドバイスさせていただき、何とか今回の改修計画全体の山場を何とか無事に乗り切りました。
上記の完了は金曜日になります。土日の休日&休工日を利用いただき必要な家財などをこの寝室とWICに移していただきます。そして週明け月曜から完工に向けた最終工程の第三期工事(LDK改修)に移ります。足をしっかりと伸ばせる就寝スペースと気楽にいられる居場所が出来ました。これで奥様も楽にお過ごしいただけます。私の現場管理対応も細かな確認が減りお任せしやすい工程に移行しました。これでほっと一息つけそうです。次回は『まじで!?』な第三期施工、I様邸のほぼ全面改修の最終話をご紹介させていただく予定です。
【施工期間】
・全12日(寝室及びWIC)
・寝室使用不可期間11日
【仕様】
・床材:パナソニックウスイータ
・建材:パナソニックベリティス
・照明:I様支給品及びオーデリック
・エアコン:ミツビシ霧ヶ峰シリーズ
ではまた。
大久保
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