こんにちは。
大久保です。
今日はLDと隣接洋室の一体化のご紹介です。
ただ壁を抜くだけなら簡単です。
重要なのはしっかり仕上げる事。
壁を抜いたところの天井どうするか?
床はどうするか?壁はどうするか?
壁床天井の部屋同士のレベル合っているか?
総合的に判断した上での提案と見積もりが必要になります。
変な段差のある壁や天井ではダメですからね(-_-;)
今回も力の限り頑張りました!!
では写真を交えたご紹介に移りますm(_ _)m
【現況図面】
広いLDを取るか、部屋数をしっかり取るか...
家族構成を考え、3LDKにされたそうです。
4人家族(ご夫婦、お子様2人)の標準的な間取りかと思います。
【計画平面図】
お子様が大きくなり一人暮らしを始められ、
部屋数を減らしても大丈夫となり
今回のLDと洋室の一体化工事となりました。
何回かの打ち合わせ重ねた結果が上の図面です。
【イメージパース】
流用予定の家具もパースに落とし込みました。
私達は慣れているから平面図だけでも仕上がりのイメージ出来ます。
ただ一般のお客様は中々イメージがしにくいかと。
+αで空間認識能力という考え方あります。
男性、女性で考えると比較的男性の方が強い能力と云われてます。
立体的、距離感などの捉え方に関わります。
車の運転で例えるとわかりやすいかと。
全てではないですが『男性の方が得意』と云われる所以です。
それに対し、『女性の方が感性や直感が優れている』などがあります。
ファッションなんかで考えるとわかりやすいですね♪
お互いに得手不得手あるので補完しあえるといいですね。
私達がメインで打ち合わせさせていただく事が多いのは...
『奥様です』!!なのでこのようなツールを有効活用させていただいてます。
『百聞は一見に如かず』。
デザイン面含め仕上がり行き違いが少なくなりますので、
お互いに安心して進めていく事が出来ますね♪
【リフォーム前】
LDリフォーム前です。どうしても手狭感は否めません。
ソファや収納、ダイニングテーブル...生活に必要なモノを全て賄ってますからね。
【解体スタート】
床暖房増設の隣の部屋から開始です。
床暖房を新規で追加するので床下地からやり直しです。
でないと、隣との継ぎ目に段差出来ちゃいますから( ; ゚Д゚)
床の懐(床スラブからフローリング)は事前に確認をしておきました。
ドア下の見切りを取って開口調査。壊してみて駄目だったはいけませんから。
LD側のエアコンも取り外します。
間仕切りあった時は壁際設置なのでシングルフロー(一方向吹き出し)。
壁が無くなると?
洋室側からのボード剥がしていきます。
金属の角材が下地材です。
洋室の壁と床無くなりました。
緑の管は追い焚きで赤が給湯、青が給水となります。
白いのはガス管。床下は危険が一杯です。
解体には細心の注意が必要です。
エアコン設置部です。さて今度のエアコンは開口合うのかな?
【下地工事】
床下地の作り直しです。
床暖パネルを敷き込みますのでその分を下げます。
ベニヤ捨て張りです。これでしっかりと剛性を出します。
この上に床暖パネルが乗ります。
梁型補修とエアコン設置部の開口合わせ。
同じメーカーで同じ機種なら開口合わせ出来たのですが...今度は同メーカーでも?
部屋の真ん中に設置なので風が片側に出るだけでは駄目です。
ダブルフローという二方向吹き出しにしないと使い勝手が悪くなります。
はい。寸法変わるので作り直しでございます。
エアコン設置の為、下がり天井になっていたのが、
LD側の天井高違いの取り合い調整になったりで助かりました。
部屋をまとめる改修の際の取り合い調整はここが肝になります。
梁型は壁を抜いてみたら微妙に合わなかったのでボードを増し張りし調整しました。
施工中は埃の飛散を少しでも減らせるようにビニールカーテンをかけます。
このお手製カーテンは毎日大久保が行います。
寝室側との壁内です。
こちらは防音を兼ねてウールが入ってました。
収納設置箇所の下地と配線作業を行います。
お次は床暖パネルの敷設作業になります。
パネル寸法に合わせ床下地は造作済みです。
配管取り込み部も事前打ち合わせでしっかりと対応済みです。
今回は給湯器は系統数に余裕あったので既存のまま、床暖増設しました。
右奥に見える柱型の四角い穴は...
ベランダ設置給湯器用の配管スペースです。
今回は床暖配管作業用に穴を開けました。
ここは施工完了後に塞ぎます。
床暖敷設も終わり、上貼りフローリング作業に入りました。
通常はここが床の仕上げになります。
今回改修では元からのリビングスペースは
リフォーム用の薄い床材貼り(1.5mm)での化粧直しで提案しています。
ここで貼るフローリングは捨て貼りで、
元リビングスペース床とのレベル合わせ作業になります。
床暖パネル設置高さ合わせ→上貼り1.5mmだけにしてしまうと・・・
床暖房の熱が伝わり過ぎてしまい拷問のような部屋になってしまいますからね(-_-;)
床仕上げ作業です。上貼り床材は今までと違った方向に流します。
壁を抜き部屋の長手方向が変わったからです。
上貼り床材はボンドと両面テープ併用施工でしたので、
下地方向を気にせずに変更可能でした。
もちろん勝手に変えたわけではないですよ!
K様にしっかりと長短や短所説明の上にです。
【収納設置】
準備完了!これからがっつり取付します。
天井高近い収納の側板なのででかいです。
搬入だけでも一苦労。
こんなのも現場監督の仕事・・・(-_-;)
通常より15cm天井高が高いお宅です。255cmあります。
収納は248cm。迫力ありますね!!
組立ながら箱の歪みの調整をします。
大きいので組立進むと若干なりとも出てきますので。
引出の取付準備をします。レールや丁番は現場で全部取付します。
開梱するだけでも中々大変でした( ; ゚Д゚)
何でかって?大工さんメインで開梱などのサブは私でしたからね。
収納設置完了♪全2日間の施工でした。
重いから大変でした。
【番外編】
カウンターテーブルです。これは大切な形見です。
思い出と共に一緒に過ごしたいな!と当初から話ありました。
しかし、ちょっとサイズが大きい( ; ゚Д゚)
現場でカット!といってもただ切るだけでは✕。
フラッシュ構造でしたので切る場所によっては芯材もどうにかしないといけません。
やはり芯材ない部分でのサイズ調整になりましたので芯材を入れ込みました。
ダボ穴加工も行います。もう家具屋レベルですね。
大工さんと一括りにしてはいけない技術です。
私は大二くらいかな??大九(大工)に対してです。
現場で冗談でよく出るくだならい話です(-_-;)
早く大三になれるように頑張ります!!
収納設置から、家具移動、机カットまで完了しました。
向かって右の棚は飾り物ようです。
娘さんからお預かりしている植物を置く予定。
下部は掃除機置き場になります。
充電用のコンセントもしっかり配置済みです。
向かって左の収納は左吊元でしたので右吊元に付け直しました。
これは私が<(`^´)>
丁番の取付位置などかなりシビアでしたがやり遂げました!!
この経験値でレベルアップは!?
『まだまだだよ♪』の大九さんの一言でお預けになりました。
【仕上げ】
いつものように養生をしっかりし、下地処理します。
パテの削りカスって結構馬鹿にならないんです。
部屋中が粉だらけになります。
梁が長かったですし、施工量も結構ありましたので貼り段階は2人で施工です。
これだけの長さで糊を付けると重さも結構あります。
一人が支え、一人が貼り付けます。
二人で施工だと早く、スムーズです。
細かいところは二手に別れて施工しますので倍速で進んでいきます!!
いや、息の合ったお二方だから3倍速か!?
廊下はドア撤去し、壁ふさぎをしました。
壁紙を全施工もありますが、廊下は必要な壁面のみに留めました。
アクセントクロスを提案し、違和感少ない自然な仕上がりに。
内装施工完了です。
ここまで来ると後は・・・電気工事を残すのみ。
照明やエアコン設置。コンセントなどの取付で改修完了になります。
収納内のプレートやコンセントなどの納めです。
ここは狭いところでの作業になります。
これが思いの外、大変なのです。
そしてエアコン取付です。
うん。エアコン工事中は私は何やっていたんでしょう?
無いです。写真がどこにも無いです(´;ω;`)
そうこう言っているうちに・・・。
【完成】
無事に完了しました。開放的な空間に変貌しましたね♪
これで優雅なワインパーティーも開催出来ます!!
これくらいのLD空間あるとホント使いやすいと思います。
この後、全体的な仕上がりに合わせカーテンも打ち合わせました。
こちらは後日納めさせていただきました。
元カーテン屋の腕の見せ所ですo(`^´*)
仕上がりはどんなかな?
あれっ??ここも写真が・・・。駄目ですね。せっかち君は・・・。
でも施工内容に関しては大丈夫です!!
せっかちな事を心から理解している私は現場管理だけは、
もの凄く『石橋を叩いて壊す!!』くらいに慎重に進めていますから( ; ゚Д゚)
ワインセラーにかかるスイッチもちゃんと上に移設しましたし、
照度弱そうなところにはダウンライトも増設しました。
抜かりない対応をさせていただけたと思います!!
【工程】
大工工程・・・全12日
電気工程・・・全4日
床暖工程・・・全2日
内装工程・・・全3日
その他納め・・・全1日
並行して進めた日程もありますので着工から完工で実働18日。
カレンダー上の日程でちょうど3週間の施工でした。
在宅での施工でしたので毎日の準備や片付けなど中々大変でした。
変わりゆく家で日常を過ごさざるを得なかったK様も大変だったかと思います。
お互いの苦労あっての施工だったこそ仕上がりは・・・言わずもがなかと。
ハッピーエンドを迎えられたので、この辺でお開きします。
長文読破ありがとうございました<(_ _)>
次回は何をご紹介しましょうかな??
ではまた。
大久保
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