こんにちは。
大久保です。
今日はキッチン改修工事のご紹介です。当初K様は換気扇を交換したいと来店されました。現場調査に伺ったところ・・・。換気扇だけの交換をするには納まり方が特殊でかなり難しそうです。吊戸もガタきているので一緒に合わせてという話もありました。さらに換気扇は今どきのお手入れしやすい方がいいなと。ただそのタイプの換気扇を取付するとなると排気ダクトの接続問題が出ます。後壁の造作も考えないといけません。そこまでするなら下台を中途半端に残さないで交換検討していただいた上で背面壁の造作した方がいいなとなり、年数経っていた下台部分も合わせて交換の提案をしました。
【現調時撮影】
平型のレンジフードが付いています。これだと真後ろ排気だなと。おそらくLDドア上に流れている梁の絡みあるだろうと予測。このタイプだと現況と同じような限定された機種しか出来ないな・・・と。見た瞬間でこれだけの判断が出来る自分。少しは成長したようです。
見積もり段階の現調と云えどしっかりと確認をします。表面だけみて判断すると痛い目に合うのがリフォームです。やはり後ろには梁が隠れていました。さらにキッチン下台に合わせ手前に持ち出すように換気扇後方のみ中途半端に下地が組まれています。予算を抑えたい気持ちはわかりますが、しっかりした交換仕上げの為には色々しないと駄目そうです。これだからリフォームは・・・。
そんなこんなでしっかりとした現調データを基に抑えられるところは抑えながら提案を作成し、見積もりを・・・そして成約→施工となりました。
【現場養生】
しっかりとした現場には養生は欠かせません。いつもの如くきっちりと行います。全部映すと個人情報わかりやすくなっちゃうので今回はこれだけです。ただEVから部屋はかなり長く(50mほど)、さらに廊下床がウレタン防水の為養生を貼るテープにも気を使わないといけません。それで普段は緑の養生を貼るのですが、今回は粘着の弱い黄色のマスキングテープを選定しました。普段の間隔でテープを調子よく貼ると、芯の中小さいので摩擦で指を火傷します。なので今回は指を負傷しながらの養生となりました(-_-;)
【解体スタート】
ばらします。ばらします。
運びます。運びます。
載せます。載せます。
坂上二郎な感じで解体し、片付けていきます。大久保は平成生まれなので知りませんが、当社他スタッフは結構○○なんで皆タイムリーに知ってそうです。
解体するとこんな感じになります。今回はコンロ側の壁のカウンターや出隅がRの仕上げになっている梁も厄介です。何より排気ダクト接続部の低さ。下地の作り方をしっかりしておかないと後で困りそうです。こういう打ち合わせは壊しながら(どこまで壊すか?)打ち合わせしないとあとではまります。
造作方法もだいたい決まりました。翌日施工の材料を搬入し、一日目の工完了です。
【下地造作】
写真は少ないですがこの日が一番大変です。ビスを利かすところをしっかりと確認しながら、配管通り道をかわしたり、排気ダクトを無理なく接続出来るように造作方法を考えます。ここも造作しながら打ち合わせをしないとあとではまります。
パネル施工前の前準備も完了しました。これでキッチンをしっかりと取付出来る下地が出来上がりました。
パネルも貼り上がりダクト接続部も問題ない仕上がりに出来上がりました。
組立施工の搬入準備を完了し、二日目を終えます。
【キッチン組立】
まずは箱を並べていきます。
同時並行で一人は開梱作業を行います。似ていないかもしれませんが本日施工のお二人は親子になります息子さんがお父さんの跡を継ぐ為、一緒に頑張っています!!未来の社長さんです。今のうちにごま擦っておかなければ!!
吊戸も設置出来ました。大分かたちになってきましたね♪
【完成】
床養生は残したままですが今回はこれで完了です。養生を残しているのはK様がこれから収納物を片付けるにあたって養生あった方が気兼ねなく出来るという配慮からです。せっかく大変貌を遂げたキッチンの片付けしてる時に床傷つけたりしたら・・・勿体ないですもんね。そんな事から養生は残し、後日はがしと引き上げにいくで対応しました。
選定部材
・キッチン LIXIL:シエラ
・パネル アイカ:セラール
・換気扇 リンナイ:TLRシリーズ ※排気部との兼ね合いで別手配
施工
・1日目 解体・設備配管・電気配線処理
・2日目 下地工事・パネル貼り
・3日目 キッチン組立・設備配管接続・電気配線結線
※養生は施工前日施工
以上全三日間のキッチン改修でした。いかがだったでしょうか?当初予算は超えてしまいましたが、しっかりとした仕上がりにK様にはとてもご満足いただけました。お客様の要望はたしかに取り入れていかなければいけません。しかし、しっかりとした工事の為には必要な工事は行わなければいけませんし、お客様の要望通りに行った場合はちゃんとその問題点を理解いただけるように事前にそのイメージを共有する必要があります。しっかり行うと、仕上りはいいですがどうしてもお金はかかってしまいます。かといって要望のみだけで行うと、金額は抑えられますが仕上りで問題が起きてしまう場合あります。ここは本当に難しいところです。クレーム産業であるこの構造から抜け出す為にはしっかりとした信念を持ち、こつこつと現場調査も手を抜かず、しっかりとした施工を行いながら地域の皆様の信頼を積み重ねるしかないかなと思い、毎日を頑張っています!!
さぁ次はどんな施工を紹介しようかな?
ではまた。
大久保
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