LIXILリフォームショップハウズ 武蔵野店

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T様邸外装工事

こんにちは。

大久保です。

 

今日は外装工事をご紹介します。T様のお宅ではキッチンや浴室など屋内の工事を施工させてもらっていました。

私が改修対応をするまでは家を建てた大工さんに色々と改修をお願いしてたそうです。ただ建築業界あるあるで後継ぎなし、高齢から引退をしてしまっていたようです。

設備交換の施工で縁が出来るまでは業者選びが大変だったと。設備改修以降は何かあるとまずは私にお声がけくださっています。屋内の施工中から次は屋根やペンキかな?とお話をいただいていました。

築年数はそろそろ40年に届こうかというところです。外壁は2度ほど塗り直されていたそうです。増築も何回かされています・・・。そんな中で屋根は今まで手を付けられていなかったので、今回の外壁塗装に合わせての屋根の葺き替えを視野に入れられていました。軒も傷んでいましたし、屋根も部分部分傷みが見え始めていたのでたしかに今回はいい機会です。

 

問題は色々とあります。まずは増築ラッシュです。おそらく最低でも二回は増築をしています。後付け後付けを繰り返した為、取り合いや補強甘いところが結構ありました。そこの修繕方法も考えないといけません。それ以外にも線路隣接住戸という事もあります。足場立てやシート掛けなどには慎重を期さなければなりません。万が一線路に足場が倒れてしまったり・・・、解体物や施工資材が線路内に落ちてしまったら・・・。重大な事故につながる可能性あります。そういった事から管轄の鉄道保全所にも工事の通達や施工方法の確認を行う必要もあります。瓦を降ろす方法も考えないといけないし、問題は結構山積みです。ただ雨漏りなど起こしている訳ではなかったので、確認部分にしっかりと時間を取る事が出来ました。おっといつもの悪いくせが...。

 

そろそろ写真を交えた施工紹介に移りましょう!!

 

【イメージパース】

全体的な色やイメージを確認出来るようにパースを作成しました。私の私用PCに入っているソフトなので出来ない事も多々ありますが、色々な裏技を駆使し、T様に完成をイメージ出来るレベルに仕上げました。基本的には濃茶とホワイトグレーと濃紺の組み合わせで、すべての改修ではありませんので現況の和テイストとの取り合いバランスを考えながらの一新を意識してコーディネートしました。

 

【施工前】

さて屋根瓦をどう降ろしましょう・・・。カーポートが邪魔です。昔の造りなので屋根が低いです。狭小地の一番奥なのでクレーンも入れそうもないです(-_-;)

昔ワンちゃんを飼っていた名残でゲージ使用していた囲いがあります。そのおかげで物干など置けないし、居間の前庭が狭く薄暗いとの事でした。

 

【解体スタート】

外装を始める前の下準備です。ゲージ部分の解体や土間のやり直しです。

土間のやり直しついでに今まで露出していた配線も埋め込みます。排水溝をうまく利用し、CD管で配管しました。

前庭の排水は浸透形式で砂利を敷き込みました。この部分はいつでも掘り起こせますので配線のメンテナンス起きた際も気軽に対応出来ます。

 

【増築部分の補強工事】

家裏の増築部分です。こちらは家を建てた大工さんによる施工です。T様がずっと懸念していた部分でアルミの角柱での支えでしたので構造的に弱く、地面部分の支えも甘かった為、段々と沈んできてしまっていました。増築部分と基の住宅外壁部分にクラックも発生していました。

アルミ柱撤去してみると・・・外壁クラック案の定水が入っていた為、下地が傷んでいました。今回は外側からの部分的な改修でしたので復旧できる範囲で解体し、補強をかけさせていただきました。

柱のちょうど真下にあたる部分です。重量がかかるところですので・・・かといって全体土間打ちでは費用かかるので部分的な基礎(独立基礎)にて対応しました。

新たな柱にすぐ入れ替えられる訳ではありません。施工には柱撤去→下地補強→基礎工事→柱立て→柱受け部木工事→左官工事(軒下モルタルと柱根巻きコンクリート)→土埋め戻しと1週間くらいかかります。それまでは奥に見える木の代用柱を立てて支えを作っておきます。

鉄骨は特注で板金屋特注製作になります。壊してみないわからないところあるので先行発注ではなく、工期かかりますが解体後の墨出しで製作に移っています。ここらへんがリフォームの難しいところですし、手間のかかるところです。費用嵩み過ぎてもいけませんし、かといって手を抜くわけにはいきません。難しいですね・・・(-_-;)鉄骨を立て、軒下の補修を行います。

錆止めだけの鉄骨に仕上げ塗装をかけ、完了です。今回は外壁塗装もあったので、そのタイミングで仕上げました。ゲージ部分からこの柱補強部分までの施工で空き日程もありましたが10日ほどの施工です。

 

【外装スタート(足場立て】

足場設置完了です。施工や搬入車両の停車もあり、今回工事の最初にカーポートは撤去させていただきました。ただやはりクレーン車の搬入は難しかった為、瓦降ろしは別方法を考え写真上部のように踊り場を設けました。今回はカーポートと門扉周りの施工もご依頼いただけので助かりました。

 

【屋根工事スタート】

今回は色々な工事内容を加味し・・・簡易リフトを設けました!!人力では限界あります。瓦と泥だけでもかなりの量です。屋根工事はスピードは命です。雨仕舞出来るところまでを一日であげなければなりません。万が一雨が降ってしまうと・・・家の中がえらいこっちゃ祭りになります。施工当日はT様、職人さん、私達の行いがよかったのでピーカンです!!

さぁ皆??で頑張りましょう!!何故か私も・・・というのはまさかのリフト故障で工事開始時間が遅れてしまいました。一日で野地板貼りとアスファルトルーフィングまで行わないといけないので・・・。皆で頑張るしかない(><)

瓦をはがし、その下の泥を取り除きます。

撤去完了です。ここでちょうど昼です。

余裕が出来、目を外に向けると、そこには!?日本人の心の拠り所・・・富士山が!!汗をかいた身体を心地よい風と富士山が癒してくれます。さぁ午後も頑張ろう!!

荷下ろし中の風景です。降ろした瓦と泥が・・・駐車場を埋め尽くしています。

瓦と泥を降ろした後は野地板貼りです。今度の屋根の下地になります。基本的には限られた時間で行うので、既存屋根の下地に新しく野地板を貼ります。手抜きではないですよ!!

先程貼った野地板の上に防水シート(アスファルトルーフィング)を敷き詰め、雨仕舞完了です!!これで雨が降っても大丈夫な状態になりました。ほっと一安心といったところです。ここまでで運がない人は何故か天候が急に・・・となりえらいこっちゃ祭りになる方もいます。近年はゲリラ豪雨など急で局所的な雨などに見舞われる事も多いです。そういう事も懸念した上でT様とは施工時期は比較的天候の落ち着く時期にしようと、前工事を10月のうちに、足場立て~屋根・外装及び外構仕上げを11~12月中頃完工で打ち合わせていました。

今回は屋根材を瓦から鋼板に変更をかけました。今回は耐震工事まではしておりませんが、

上部にかかる荷重を減らす事で倒壊の危険性は軽減します。

手を差し込むだけで精一杯の軒部分が剝れています。増築で後から下屋根を作っています。改修の時の事を考えてよ・・・と。軒から鳥や虫入ってしまう可能性あるので塞がないといけません。さてどうしましょうか??

下地を作り、手前側を板金で巻き落としました。こういったところも板金施工だと自由度が高いのでリフォームに向いているのかと。

貼替予定のなかった既存トタン屋根はきれいにケレン(錆などの削り作業)を行い、新規屋根と色合わせを行い、塗装をかけました。

屋根施工完了です。最後にTVアンテナを調整して設置します。戻しの時は電波の関係もあるので電気屋さんが入り、戻します。足場設置・屋根葺き替え・外壁塗装・電気工事・足場撤去までで1ヶ月ほどの施工です。

 

【外構工事】

最後の工程です。屋根の葺き替えと外装も終わりましたので足場も撤去しました。外構工事に移ります。まずは門廻りの解体からです。

解体後は門扉周りのブロック積みやカーポートの柱立てを行います。そして解体部分や柱周りの左官作業を行います。

カーポート柱や土間のコンクリート固まった後はカーポート屋根や門扉を設置します。このカーポートと門扉周りで7日ほどの施工です。

 

【完成】

カーポートは以前のモノより高くしました。以前の高さでは選べる車種も制限されますし、何より圧迫感がありますので。入口周りは旦那様の趣味のバイクを入れやすいように開口巾が大きくとれるようにしました。そして下もレールを設けると出し入れの際に不便になるのでレールレスの車輪式の門扉を選択しました。最後に人感センサのライトを玄関脇とカーポート柱に設け、足元照らす転倒防止対策・玄関開閉の作業を楽に出来るようにして完成です。

 

これで約2ヶ月に渡った工事も無事完了の時を迎えました!!施工中のT様のご協力もありスムーズな工事を行う事が出来ました。いい住宅改修は施工サイドだけではなく、やはりお客様の協力もあってこそだなと。

 

またまたの長文読破ありがとうございました!!最後に忘れられてそうなので完成パースを・・・。

ほぼイメージ通りの仕上がりになったと思います。次回は何の工事を紹介しようかな??

 

大久保

 

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