和室も趣はそのままに
畳敷きの和室でしたが、フローリング張りにしました。壁はもともとの塗り壁の上に石膏ボードを張り、クロスで仕上げました。障子や襖は貼り替えましたが、趣のある昭和の型板ガラスと枠組みはそのまま残しました。しっとりとした時間が流れそうですね。
書院と床の間
趣のある付書院の明障子は、障子紙を張替えそのまま残しました。畳はフローリング張りに替え、塗り壁もクロス貼りにしましたが、それでもなお何とも言えないノスタルジックな佇まいですね。
広縁
木製の雨戸を撤去し、ガタつき隙間風の入り込むサッシを全て替え、床も壁も天井も張り替えました。4.5間の長い広縁には、陽が燦燦と降り注ぎのんびりするのに格好の場所です。日当たりが良いので収納型可動物干し「ホシ姫サマ」も設けました。
障子の張り替え
昭和レトロな障子の枠や桟・ガラスはそのまま残し、障子紙の張り替えと、建付け調整をしました。家や床が傾いていたので、障子は開かなくなっていたり閉まらなくなっていたりしていましたが、調整をしたことにより開閉もスムーズになりました。
建物北面 濡れ縁
母屋の北側にあった濡れ縁と下屋を解体撤去しました。外壁もサイディングに張り替え、屋根の瓦は鉄板葺きに替えました。まるで新築のようです。トイレだった小屋部分(写真右端)は内部を全面改修し、物入(倉庫)にしました。
コンクリートの階段部分には、もともとは玄関がありました。使われなくなった玄関は解体撤去し、強度を増すために壁へと造り替えられました。
担当者コメント
LIXILリフォームショップ伊藤建設
約4か月にも及ぶ大規模なリフォームとなりました。お住まいになられたままでの工事でしたので、とても大変な思いをさせてしまったと思います。着工の時には寒さも残る3月でした。やっと睡蓮の花が咲くときで、暖かな日が嬉しかったことを思い出します。竣工した今では夏のように照りつくす太陽に、毎日のように額に汗をにじませるようです。お客様にはとてもとてもお心遣いをいただき、暖かなお言葉もたくさんいただきました。本当にありがとうございました。O様とご家族様がこれからも素敵な笑顔で過ごされることが目に見えるようです。お世話になりました。ありがとうございました。