今回の新築施工事例は、大工の職人技が光る書院造の伝統的な純和風建築です。
和風建築を好む方には、ぜひ参考にしていただければと思います。
まず、
驚くほど広い敷地。ゆったりと佇む日本家屋。
我々が継いでいきたい和風建築の技術と知恵が、この邸宅には詰まっています。
敷地はしっかりと塀で囲まれ、堅牢で凛とした門が豪邸の顔として、家族やお客様を迎えます。
庭にはゆずなど様々な樹木が植えられ、大きな窓から季節ごとの彩りを楽しませてくれます。 地面は石張りに。
土や砂利と違い、美しさを保ちやすく、日々の掃除の手間も少ない、明るく清らかな庭です。
南側には前の家で使用していた梁が取付されています。
塗り壁で、庭の緑に馴染む荘厳かつ優しい外観。
玄関には、今では珍しくなった式台が。特に木材の美しさが際立つところです。
こういった箇所に相応しい木材を選ぶ目も、和風建築の技を持つ職人だからこそ持つ技術と言えるものです。
床の木材の色を中心として、
薄い色から濃い色までグラデーションのように統一された色味が、目に優しく落ち着きを感じさせます。
格子戸から漏れる光も美しいアクセントに。
和室には床の間や違い棚など書院造の伝統が優美に息づいています。
ここにも和風建築の技が随所に。
南側の広緑の化粧桁や、装飾の美しい書院障子と欄間は、
建て替え前の家で使用していたものを丁寧にアク洗いを施して再利用しました。
床柱は絞り丸太。整った木目の美しさなど、芸術性も求められるのが和室です。
今では和室を設ける家も少なくなってきました。
しかし、日本家屋の素晴らしさがこの画像からお分かりいただけるでしょう。
純和風建築には豊富な知識と伝統の技術が必要です。
私たちはそれを持っています。
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