暮らしやすさのポイントはいくつもありますが、
中でも「収納力の高さ」は重要な項目として挙げられます。
生活情報誌でも収納を特集にすると格段に売り上げが伸びるのだとか。
それほど、収納力は快適な生活と密着した問題なのです。
今回取り上げるのは「クローゼット」。
洋室が増えた今、部屋の収納と言えばクローゼットが一般的となりました。
ただ、私たちのつくるクローゼットはちょっとした工夫をしています。
写真を見ていただければお分かりのように、扉の下部分にちょっとした段が。
この段、とても大きな役割をするんです。
一般的に、クローゼットの扉はどうしても床との間に少しの隙間が出来てしまうもの。
扉を閉めていても、その隙間から埃が入り込んでしまい、クローゼットの中に溜まってしまうのです。
しかし、私たちはそれを防ぐ設計にしています。
引き戸の敷居のような一部分だけが段になっているのではなく、クローゼット全体が一段上高くなっています。
そうすることで、ホコリが入りにくくなるのです。
既に物が入った収納スペースは掃除しにくく、奥に埃が溜まってしまうと、
掃除機が届かなかったり、一度モノを全部出す必要があるなど大変です。
家事の敵は、面倒と思う気持ち。
負担が大きい家事だからこそ、面倒だと感じてしまうのです。
私たちは、毎日の家事の負担を少しでも軽くできるような家づくりをしたいと考えています。
クローゼットの工夫はその内の一つ。
便利な生活動線や、片付けやすく取り出しやすい収納も、設計で実現できます。
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