今回は「東京大工塾」についてのお話です。
近年、大工はどんどん減ってきています。
大工という仕事は、とても価値のある仕事だと考えています。
人の幸せに寄り添い、よりよい人生を演出する"家"を、お客様のために作り上げる。
人生の一大イベントとも言える出来事を任せてもらえるというやりがいと魅力は、
他の職業では得られないほどの満足感と達成感があるはず。
しかし、少子化の影響、そしてベテラン大工の引退などが理由で、
近年大工が「日本の大工が加速度的に減っている」状況であり、
これを黙って見ていれば、家を建てたいのに建てられない、という状況になるのは明らかです。
実はこの先有望な大工業界! 目指すなら今がチャンスです!
大工が減っても依然日本では新築需要はありますし、
過去に建築された多くの住宅が老朽化してリフォーム需要は高まるばかりです。
そうなってくると、それに応える大工は必ず必要です。
大工不足の今なら、この先、仕事に困るということはありません。 そんな将来性ある状況においてたくさんの若者たちに、
夢と希望、誇りを持って、大工という職に就いてもらいたい。
そんな風に考え、早めに手を打つべく、「東京大工塾」を立ち上げました。
段階的なプログラムで技術を身につき、さらに給料や保険の保障もある
実は、大工になりたいという若者は少なくないのです。
ただ、今まで若者が大工になりたいと考えた場合、
自ら工務店を選んで見習いから始めるか、ハウスメーカーに就職する、という道しかありませんでした。
修業期間が長い、なかなか一人前として仕事を任せてもらえない、
そして修業期間は少ない給料で耐えなければならない、
結果、自分の未来が見えないという不安を持つ道でもありました。
何年修業するのかわからない、そんな理不尽さがあると、良い大工は育ちません。
設立当初は18社だった会員工務店が3社増え、21社となりました。
弊社代表の佐藤が理事長を務め、当初18社の工務店、19社の協賛企業が一致団結。
そして現在は21社の工務店となっています。
第一期生が現場で活躍し、第二期生も入塾しています。
なぜ東京大工塾に加わる工務店が増え、入塾者も増えているのか?
それは、家を建てたいと思う人、建築を請け負う工務店、そして大工として活躍したい若者。
三者全て幸せになれる仕組みがであるからなのです。
東京大工塾では、高い技術力をもった大工職人を養成します
たった一本の木が歪めば、家全体に影響します。
一人一人の腕の違いが、家づくりに大きく影響します。
同じ料理でも、下ごしらえの違いによって味がまったく変わるのと同じです。
大工というのは優れた技術と知識の必要な仕事です。
だから東京大工塾では、ただ大工を増やすのではなく、
高い技術力を持つ大工を段階をおって育成しようと考えています。
木の癖を知り、丁寧に正しく加工する技術があってこそ、
住み心地良く、長持ちする家に仕上げることができるのです。
東京大工塾では、大工技能修練度には4つのレベルを設けています。
レベル1は見習い大工。
木材等の基礎的な知識を持ち、道具を安全に使用することができる状態。指示を受けながら実際の作業も行います。
レベル2は標準大工。
新築住宅の作業工程や役割を理解し、下地の取り付けや仕上げ作業ができる状態。
3~4年でここまでの段階に進めるよう、指導していきます。
塾生は親方大工について現場作業に携わると同時に、2年間の職業訓練校にも通います。
※入学金や授業料は工務店が負担するため無料。勤務時間内に通えるので、休日はきちんと確保されます。
大工のレベルはさらに上があり、
レベル3は上級大工。
新築およびリフォーム工事において、伏図作成や木拾い、木材の選別が出来、見習い大工への指示や各職方との段取り調整までできる状態です。
レベル4は上級熟練大工。
棟梁代理として施工工事管理を行い、木造住宅に関する技能や技術を指導、
そして、真壁造、太鼓梁、入母屋などの部材について、墨付・手刻みが出来、
さらに、和室の造作が出来る技術も必要です。
この段階へは5~6年程度で到達することを目標としています。
東京大工塾では大工一人一人の技術、人柄を良く知り、選び抜いています
弊社社長の佐藤は大工出身。大工を見る目は厳しいです。長年の付き合いの大工も大勢います。
今後大工が減っていく未来を考えると、活躍する場が広い職業であることに疑いがありません。
住宅会社によっては、大工を人数でしか把握していないところもあるようです。
つまり、大切なお客様の家づくりに関わる大工のことを把握せずに、
家づくりの仕事を任せてしまっているということです。
家づくりを通して、家を建てたいお客様、大工を目指す若者、そして工務店の三者の
幸せと反映のために、業界の流れを大きく変えていこうと考えています。
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