車いす専用の玄関を新たに設置
玄関は一つから、二つになりました。ご家族の玄関(奥)と車いす専用(手前)に分けたことで、どちらも安全でスムーズに出入りできます。
車いす用玄関直結のホームエレベーターで部屋の移動も、外出も楽々
帰宅したらホームエレベーターのなかから、外側にある玄関扉も閉めます。当初は左手があまり動かなかったため、無理のかからない位置を探りました。シミュレーションを何度も繰り返し、適切な場所を判断。これにより問題なく施錠ができるようになり防犯面も安心です。そのまま2階の自室にも上がれます。
毎日必ず使う場所は、 安心できて便利なように
日常生活に不可欠のトイレ。排泄には特別な用具を使うため、1回1~2時間必要なこともあります。長い時間を過ごす場所だからこそリフォームの重要ポイントになります。2階の部屋の近くに適度な広さを確保し、手すりの位置や向きを上田さんに合わせて設置。用具を取ったり置いたりできる収納スペースも設けました。
ロフトだったスペースが、リフォームで物置に。デスク正面のボックスは、本などを置く棚であると同時に、物置へつながる階段にもなっています。
施主様コメント
くらしの細かい事柄まで突き詰めて考えないと、後から困り事が起きそうですが、実際に車いす生活をして初めて気づくことが多々あります。自分で思い至らなかったところを、医療関係の方々とは異なる視点でサポートしてくれたのが阿部さんです。誰に相談するかは大事です。 私がオススメしたいのはホームエレベーターです。車いすだからと外出が億劫になってはもったいないと思うのです。エレベーターが外へ行くにも家のなかでも、一人での行動を手助けしてくれると感じています。それにこれから30年、40年、50年ずっと生活していかなくてはいけません。年齢を重ねたときにも、安全でくらしやすい家にしておくとよいと思います。