大気中の二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの濃度が高くなり
地球表面付近の温度が上昇する地球温暖化。
これまで経験したことのない豪雨や大型の台風による災害。
異常気象による農作物への被害などが世界中で発生しています。
地球温暖化の対策として、温室効果ガスの濃度を抑えることが重要となっています。
その一つとして、森林の適切な更新です。
樹木は、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収するとともに、炭素を蓄えて成長します。
そのため、樹木の集合体である森林は、温室効果ガスである二酸化炭素の吸収源として大きな役割を果たしています。
一本の樹木が吸収する二酸化炭素の量は、樹種や樹齢によって異なります。
樹種別・樹齢別に比較すると・・・
ブナやクヌギといった広葉樹とくらべて、スギやヒノキ、カラマツをはじめとした針葉樹の吸収量は多く、樹齢が若いほどよく吸収します。
例えば、50年生のスギ 人口林面積1ヘクタール当たりの炭素貯蔵量170トン、
1本当たりでは約190キログラムに達するそうです。
1年で1本当たり約14キログラムの二酸化炭素を吸収したことになります。
一人の人が呼吸で排出する二酸化炭素は年間約320キログラム。
これを吸収するには、スギが約23本必要と言われています。
また、自家用車1台当たりから排出される二酸化炭素は年間約2,300キログラムで約160本の杉が必要となります。
1つの世帯が排出する二酸化炭素の量は年間6,500キログラムで約460本のスギが必要となります。
現在、日本では人工林の約7割がスギ・ヒノキとなっております。
その半数以上が木材として利用できる最適な時期を迎えています。
今こそ、これらの木材を伐採して活用し、その跡地に苗木を植え適切に管理していくことが、森林吸収源の確保に繋がるということです。
また、
樹木は伐採されても吸収した炭素を体内に維持するため、燃やさない限り二酸化炭素を排出することはありません。
そのため、木材を使用した製品のリサイクルも推奨されています。
地球にとって、私たちの未来にとって、森林はとても大切な存在ということがわかります。
地球温暖化を防ぐために私たちにできることは・・・
(ナイスビジネスレポート参照)
一覧へ戻る