食品の保存にはなくてはならない冷蔵庫。
電力ひっ迫の今夏は、少しでも電力消費を抑えるためにも、日々使っている冷蔵庫の省エネポイントをご紹介します。
冷蔵庫本体の最適な環境や温度設定とは?
冷蔵庫本体の上って、何かモノを置きがちではありませんか?
冷蔵庫は、上から熱を放出するタイプが増えているので、上にモノを乗せすぎると、放熱の効率が低下し、電気代がかかってしまうことがあるので、できるだけモノを乗せないようにしましょう。
また、冷蔵庫は上面だけでなく側面からも放熱します。
壁や食器棚などから上面5cm以上、側面1cm以上のすき間を開けるのが最適な設置位置になります。
このスペースを確保していないと、熱がこもり効果的な冷却が行いづらくなってしまうんですね。
設定温度は中がおすすめ。最近は設定温度を中(標準)にすると、自動で温度調節してくれるタイプが多いそうです。
そのタイプなら、手動での温度調節がいらず楽ですね。
また、気温が低い冬などは、食品の入れ具合にもよりますが、設定温度を弱にすると、消費電力が少し節約できることがあるそうです。
ほかに、省エネモードがあれば、より少ない電力で稼働できるので、ぜひ取扱説明書をチェックしてみてくださいね。
場所別に効率よく食品を保存しよう
冷蔵庫内の温度は、実は微妙に違うのをご存知ですか?
冷気は下にたまる性質があるので、くさりやすい食品は、冷気の吹き出し口付近か、冷蔵庫の下段に入れることをお勧めします。
また、ドアポケットは、冷蔵庫内で比較的温度が高めなので、温度の影響を受けにくいペットボトルの水やお茶のほか、すぐ手にとって使える瓶詰めの保存食などがおすすめです。
庫内は、冷気の吹き出し口を塞がないように配慮することも大切です。
チルド室は、肉や魚はもちろん、ソーセージやちくわなどの練り物、納豆やキムチなどの発酵食品の保存に適しています。
その一方、入れない方がいいのが、水分を含んだ食品。
たとえば豆腐や卵は中の水分が凍ってしまい、味が変化する場合があります。マーガリンも避けた方がいいそうで、バターは成分の違いで入れても良いですが、マーガリンは硬くなってしまうので、通常の冷蔵庫で保存しましょう。
野菜室は、文字通り野菜はもちろん、果物の保存に適しています。その中でも、バナナやアボカドなどは、冷やしてしまうと追熟が止まってしまうので、追熟をしたい場合は常温で保存を。
野菜や果物以外で入れても良いものが、2Lのペットボトルの水やお茶。ほかにビールも。
キンキンに冷えているのが旨い!と思われがちですが、ビール本来の香りや味わいを楽しむなら、6~8度が適温と言われているので、野菜室で保存するのもいいですよ。冷蔵庫や野菜室に入れたビールを飲み比べて、お好みの味わいを探してみるのもいいですね。
ご自宅の冷蔵庫容量に対して、ギチギチに詰め込むよりも7割程度に収めると、冷蔵庫が効率よく作動し食品類を冷やしてくれます。
毎日何気なく使っている生活の必需品の冷蔵庫。
冷蔵庫のメーカーによって温度設定など仕様が違いますが、ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね!
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