こんにちは

古民家鑑定士　阿部です。

116年続くギターメーカー「ギブソン」は

7月に3億7500万ドル（約400億円）の有担保ローンが支払期日を迎え

倒産の危機と言われています。

この借金の原因は多角化を目指したことです。

「もうギターが売れる時代ではない」と

ギターだけではなくオーディオ機器のメーカーを目指し

家電メーカーに多額の投資をし

オランダのフィリップスの音響機器部門も買収しました。

結果・・・大きな失敗です。

経営戦略で悩むのは

多角化戦略すべきか？集中戦略をすべきか？

多角化戦略とは

従来の主力事業とは別に新製品・新事業で拡大します。

店舗を拡大することもこれに当たります

多額の資金の投入が必要で「大手」がやるケースが多いです。

中小企業でもこのスタイルはかっこいいし

一般的に「銀行も貸す」ので乗っかりますが

成功・失敗は紙一重で「人の問題」で失敗するケースが目立ちます。

対して集中戦略があります。

市場を狭く限定することで、競争優位性を獲得する戦略です。

「中小零細」が得意とする戦略です。

得意があり、参入障壁高い商品・サービスなら「集中戦略」がいいです。

経営は安定します。

しかし「参入障壁」がなければいずれ厳しい戦いに陥ります。

すると衰退しないうちに「多角化」もしなきゃ・・・になります。

ビジネス拡大には「ひと」と「お金」は両輪です。

「お金」は借りたらいいのですが

「ひと」は採用したらいいという問題ではありません。

結局「育てなきゃいけない」ので「時間が掛かる」のです。

これは「大企業」でも「中小零細企業」でも同じことです。

「ギブソン」は「投資家」から社長になっています。

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