こんにちは

古民家鑑定士　阿部です

「秘境」「聖地巡礼」

最近観光でよく聞く言葉です。

観光は地方活性化に期待される大きな産業です。

宿泊、交通、飲食など幅広い業種への振興だけでなく、

地域のブランド化による企業誘致、定住・移住促進などにも繋がります。

しかし

・山深い温泉旅館に泊まったのに食事は刺身ばかり

・秘境と紹介されていたのに人が多い

そして

・いい景色だがおもてなしはない

・アジア人でなく欧米人に来て欲しい

こんなことではいずれ観光客数は頭打ちになります。

多く観光客が来ることで舞い上がり「作業中心」となり

おもてなしの気持ちや丁寧さが

二の次になってしまっているケースが多いようです。

例えば「石見銀山」

東西文明交流に影響を与え、自然と調和した文化的景観で

世界に類を見ない鉱山として評価され世界文化遺産に登録されています。

08年には「石見銀山」を訪れる観光客が81万人。

しかしその後、観光客数は減少傾向が続き16年は約30万人です。

（世界遺産登録前の水準に戻りました）

駐車場のある「石見銀山公園」から坑道「龍源寺間歩」までは2．3キロ。

観光車両は入れないため、訪問者の移動は

徒歩か有料のレンタサイクル、ベロタクシー。

長距離歩行が困難な高齢者や障害者にとって気軽に見学は難しいです。

ハイヒールの女性にも不評です。

今や「がっかり世界遺産」として有名になってしまいました。

対して

ソフトを強化し「手ぶら観光事業」を推進する北海道「函館朝市」は、

インバウンド向け総合カウンターを設け、英語での観光案内とともに

手ぶら観光として農産物の海外発送を行っています。

免税対応を整備し

アジアからの観光客を中心にメロンなどの農産物や荷物の海外発送をしています。

【優しさ】有るか？無いか？です。

ハードとソフト・・・いずれも大事ですがどちらかと言えば・・ソフト大事です。

ソフトは「知恵と努力」で創ること可能です。

一覧へ戻る