こんにちは
古民家鑑定士 阿部です。
宮崎駿さんとともにスタジオジブリを創設し
高畑勲さん(82歳)が逝去されました。
日本のアニメーションを牽引し
世界アニメの最高峰であるフランスのアヌシー国際映画祭において
「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)でグランプリを獲得しています。
『ひみつのアッコちゃん』
『ゲゲゲの鬼太郎』
『もーれつア太郎』
『アパッチ野球軍』
『ルパン三世 』
『アルプスの少女ハイジ』
『フランダースの犬』
『母をたずねて三千里』
『未来少年コナン』
『赤毛のアン』
『じゃりン子チエ』
高畑さんは宮崎さんと二人三脚で
低予算、短い製作期間という厳しい要求に応えながら
絵や動きの質を高めることに熱中してきました。
そして転機となった『風の谷のナウシカ』を公開して
今までのアニメの常識を変え「アニメに手間を描ける」ことの成功し
宮崎駿さんと1985年スタジオジブリを設立しました。
ジブリでの長編第1作『火垂るの墓』は、
宮崎駿監督の『となりのトトロ』と同時公開。
独自の日本的ファンタジーを追求する宮崎監督に対して
高畑監督は大人の映画ファンをも唸らせる美しい画面と繊細な人間ドラマを演出しました。
高畑さんは作りたいアニメを製作する環境を追求し
商業性よりも作家として作品の芸術性を求め
経営には参画しない姿勢を貫きました。
原画から手がける宮崎さんに対し
高畑さんは絵を描かず、作品作りにはじっくりと時間をかけました。
毎年のようにヒット作を放った宮崎さんに対し、高畑さんは数年に1作。
その後
『おもひでぽろぽろ』
『平成狸合戦ぽんぽこ』と続き
『かぐや姫の物語』が遺作となっています。
作品には強いメッセージがありました。
戦争や自然破壊、家族など、深い思索と時代への問いかけを、
子供にも楽しめる物語に込め、作品はどれも奥行きと深みを持っていました。
生涯「日本共産党」を支援していたのも納得です。
この雑学を書いていて
また「高畑作品」を見てみたいと思っています。
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