こんにちは
古民家鑑定士 阿部です。
80歳代の女性社長が増加しています。
男性社長の急逝により高齢の妻がやむなく後を継ぐのです。
どんなに素晴らしい経営者でも永遠に舵をとり続けることはできません。
間違いなく引退の時は一歩ずつ近づいています。
中小零細企業の3分の1が後継者不在と言われます。
多くの経営者が
「後継者がいないから引退しようにもできない」といいます。
日々の忙しい業務の中で後継者問題は先送りにされてしまいます。
責任感が強い経営者ほど
「元気なうちは働かねば」
「自分の信用がないと経営が成り立たないのでは」と考えます。
一番怖いのは後継者問題を先延ばしするうち
経営者ご本人の体調が悪化してしまうことです。
何歳がそのタイムリミットか?と考えると
60歳を過ぎると新しいことへの適応力が低下すると言われますから
50歳前後で「後継者育成」をスタートさせ
60歳前後で「代を譲る」のが理想形だと思います。
「もう60歳だ!どうしよう?」の方・・・
「後継者不在=廃業」にならない「会社存続の道」を今日から探るべきです。
廃業はお客様に責任放棄することに繋がりますし
在庫は叩き売り価格になり
設備は無価値になるどころか処分費用が掛かることもあります。
「会社をきれいにたたむ」と言いますが
きれいにたたむのは容易ではありません。
「会社を閉める」という選択はできる限り避けなければなりません。
最近は親族承継が難しいケースが増えています。
昭和の時代までは親族承継は9割以上でしたが
近年では4~6割ぐらいまで減少しています。
30年前なら社会全体が右肩上がりの好景気で
個々の企業もコツコツ地道に頑張れば右肩上がりの成長が見込めました。
今は違います。
あらゆる市場が縮小傾向にある以上個々の企業にとって成長が難しく
「(息子や娘に)継がせられない」
「継がせたくない」と考える経営者や
「継ぐのは無理」「継ぎたくない」と考えるのは当然かもしれません。
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