こんにちは
古民家鑑定士 阿部です。
経済産業省と原子力発電環境整備機構が開催した意見交換会で
開催の宣伝を引き受けた企業がアルバイトを雇って
参加者として送り込んでいたことが問題となりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171220/k10011265961000.html
イベントの主催者にとって、参加者数は重要な指標となります。
主催者は直前になって人数が少なかれば、知人や縁故も頼って
参加者を集めることもあり努力しなきゃいけません。
努力もすることなく、金(税金)で簡単に解決するのが問題です。
「セミナー参加のアルバイト」
ネットで検索してみるとすぐに見つかりました。
「地域振興セミナーにご参加いただくだけの簡単な仕事」
となっています。
「さくら」を集めているのは、「自治体と受託企業」です。
さくらの語源は「パッと散るから」
「さくら」は当て字で「偽客」と書きます。
江戸時代の芝居小屋で大げさに声をかけ周囲の客の注意を集め
さっと居なくなるというので、パッと散るから「桜」と言ったのだそうです。
公務員の場合その後の効果よりも、
そのセミナーに何人参加したのかというのを問われるだけなので、
その場だけをしのげばいいと考えるているようです。
ホントの「地方創生」ってなんなんでしょう?
民間企業では、人数が集まっても
売り上げや利益が集まらなければ失敗したイベントとされます。
しかし、役所は
参加者がいれば成功だと評価されるのが問題です。
役所は丸投げで、業者からの報告写真と人数だけで評価しがちです。
セミナーの講師やパネラーとして呼ばれて、
一生懸命、自分の体験や経験を話をする方も迷惑な話です。
人数が少なくとも
真剣に地方振興に協力しようという人に話したいはずです。
「さくらのようにパッと散って終わり」日本はおかしくなっています
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